ぎんなん難儀

ぎんなん(@icho_poke)さんがいろんなルールで頭を絞るブログ

【S11ダブル最終2位&6位】オオニューラビートダウン

大変お久しぶりです。ぎんなん(@icho_poke)です。
ダブルランクマッチ、レギューレーションEで満足のいく成績を記録できたので、記念に残しておきます。

「グレンアルマ+イエッサンが本線ではないビートダウン構築」
という解釈でいいと思います。

【結果】

レート2096 最終2位


レート2046 最終6位

2位ロム最後潜ったんですけどマッチングしませんでした!くやしい!!!

 

構築テーマは、下記の2つです。
・オオニューラを強く使う
・再戦に強い構築を組む

 

【構築経緯】

もともとこの構築はレギュDの頃に構想し、使い始めました。
構築の始点はサイコシードオオニューラです。
サイコシード+軽業発動時のオオニューラは、一言で言えば「高級Sブーストハバタクカミ」くらいの数値があります。
パオジアンの氷柱落としを耐える程度の物理耐久と、H振りハバタクカミくらいの特殊耐久を持ちつつ、同時にSブーストテツノツツミより速いです。
更に先制技のグラスラ・不意打ちに耐性をもち、ハバタクカミより先制技で縛られにくいです。

攻撃面においても、毒+闘は環境に多い草・悪タイプに的確に弱点を突けます。
これに加えて専用技のフェイタルクローの追加効果で50%の状態異常が発生します。
「自然に戦っているだけでも普通に強いのに、素直に遂行技を押したら追加効果で均衡が崩れた」となる試合が一定数発生し、実力以上に勝率を伸ばしてくれる夢のポケモンだと感じました。

オオニューラを強く使う方法として、経験則から2つ思いつきました。
①他のポケモンで削りあって最後に上から〆る
②攻めに偏った並びを上回る超高速で先に崩す

①は後発のパオジアン・カイリューのような役割ですね。
更に②を実現するために、ハバタクカミ、イーユイ、トルネに強く出られる岩テラス岩雪崩が最善だと考えました。

まとめると、個人的にはこのくらい環境に刺さっているポケモンだと思っています。
※Sが悪ウーラでBが水ウーラです。

サイコシード起動要員として、イエッサン♀を採用しました。
役割的にオオニューラとそれほど相性が良いわけではないですが、
カイリュー・水ウーラオスの処理を楽にしてくれるゴツメ&S振りにして寄せることにしました。

イエッサン+オオニューラの並びではサーフゴーに何もできず破壊されてしまうため、炎タイプを採用する必要があります。
イエッサンと合わせてワイドフォースという付加価値をつけることができるグレンアルマを採用しました。
特性は、特性発動時にオオニューラと並んで超高速で場を制圧できる砕ける鎧にしました。
オオニューラとの攻撃相性はかなり良く、毒&炎、闘&超を受けるのはかなり難しいです。

ここまでの3体で共通して苦しいのは、範囲技と威嚇を持つ霊獣ランドロス、ヒスイウインディ、またオオニューラ以外が無力なイーユイです。
共通して水弱点を持つことから、水ウーラオスを採用しました。
メイン打点の水流連打が威嚇に強い点も条件に合致しています。

相手のパオジアンやイーユイを上から処理できる、水テラスのスカーフ持ちとしました。
サイコフィールドで猫騙しを防ぎつつ手助け水流連打を押し付ける点で、前期のリキキリン&水ウーラのような使用感が出せます。

 

オオニューラとの横の並びを意識して命の珠パオジアンを採用しました。
オオニューラで打点が出せないモロバレル、霊獣ランドロスカイリュークレセリア、サーフゴーに全て一致技で上から強打することができます。
更にゴリランダーへのフェイタルクローなど、少し足りないオオニューラの確定数をキレイに補うことができます。
前述の水ウーラオスとの横の並びも優れており、柔軟に初手の選出を決められる点も評価しました。

 

ここまでで概ね構築としては完結していますが、追加で欲しい要素を列挙します。
・サイコフィールドに依存しない範囲技
・地面の一貫を見た目上切る
・ヘイラッシャ+シャリタツ構築への抵抗
・原種ガチグマ絡みのトリルへの抵抗
このあたりを概ね満たせる身代わり持ちの化身トルネロスを採用しました。

【個体紹介】

オオニューラ@サイコシード

実数値:156-187-96-*-101-168
努力値:H4 A156 B124 D4 S220
性格:意地 特性:軽業
テラスタイプ:岩
フェイタル/インファ/岩雪崩/守る

 

調整意図

・最速100族抜き
・意地パオジアンの氷柱落とし、意地ウーラオスの水流連打を耐える
・臆病ハバカミのテラス眼鏡ムンフォをシード込み87.5%耐え
・フェイタルクロー+インファで無振りウーラオスが倒せる程度

 

この構築の始点。
初手からハバカミ+イーユイと殴りあったり、アルマが削った相手を終盤にスイープしたりする役割を担います。

技は命中安定一致技の2つと、大事にするための守る、範囲技かつトルネ絡みを意識した岩雪崩です。
ラスタル岩は、熱風木枯らし嵐を半減し、岩雪崩を強化する攻防一体の選択です。
通常時はグラスラや不意打ち半減、テラス時は神速半減とかなり先制技に耐性があります。
この耐性からイエッサン構築にも関わらず、多くのゴリランダー入りに対して楽なゲームメイクができました。

闘&毒は特にイエアルマでもたつくヒードランの相手に優れており、草・妖にテラスされたうえで一致弱点を突くことができます。
フェイタルクローによる状態異常のばら撒きは積極的に狙う必要はありません。
ゴリランダー等の方向に素直に役割遂行として押すと、相手が勝手にゴリラを引いて裏がたまにバグる技程度の認識でした。

 

イエッサン♀@ゴツゴツメット

実数値:175-*-105-132-126-115
努力値:H236 B156 C36 D4 S76
性格:控えめ 特性:サイコメイカ
テラスタイプ:水
サイコショック/この指/手助け/守る

調整意図

・意地水ウーラオスの1.2倍水流連打ほぼ耐え
・遅めのカイリューを抜ける程度にS振り
・Wダメワイフォ+サイコショックで世のハバカミを落とせる程度のC

 

オオニューラとグレンアルマの強化パーツです。
僕はイエッサンの技構成を「この指/守る」から残り2つを選ぶべきだと考えています。
相手のS操作と対面した際に守る→この指を押せば2ターン稼げるように、このポケモンの役割は盤面をアタッカーが動きやすいように整理することだと考えているためです。
手助けがあるだけでサポーターが実質的に火力を持つことができるので、積極的に採用することにしています。
サイコショックはテラス後の水オーガポンやハバカミ、テツノカイナに効果的です。
特にテツノカイナとの1on1に勝てるほか、ワイドフォース+サイコショックで環境のハバタクカミを概ね処理できます。
手助けとも重なる話ですが、殴る際の足手まといにならないように少しCに寄せています。
トリックルームはこれらの技を上回る価値を感じないので不採用としました。

持ち物は、水ウーラオスカイリューに刺さるゴツゴツメットです。
特にカイリューは、パオジアンを選出しない場合構築全体で少しずつ削る必要があるので、努力値をSに回して遅めの個体の神速をこの指で吸えるようにしています。

 

グレンアルマ@気合の襷

実数値:161-*-120-177-100-139
努力値:H4 C252 S252
性格:臆病 特性:砕ける鎧
テラスタイプ:草
アーマーキャノン/ワイフォ/ワイガ/堪える

調整意図
サーフゴー&砕けるミラー意識の最速
襷なのでCぶっぱ

素直にCSぶっぱのグレンアルマです。
砕ける鎧個体にすることで、発動後オオニューラと超高速で足並みが揃います。

オオニューラで処理不可能なサーフゴーを意識した最速襷かつアーマーキャノン採用です。
世に一定数HB水オーガポンがいて、水ウーラの蜻蛉+ワイフォで上から無償で倒させてくれるときがままあってオトクな気分でした。
相手が倒せるつもりで全力で殴ってくれるので、襷の発動頻度も高かったです。
せっかくイエッサンが構築にいるので当然ワイフォ採用、守るでなく堪えるなのは特性発動チャンスと水ウーラ前での生存を確約できるからです。
ワイガは何故か相手が警戒してこないのでかなり通りました。
トルネ絡みの並びやミラーに対して安定行動になることが多く重宝しました。

余談ですが、私は世間に多い弱点保険持ちの砕ける鎧アルマにかなり否定的です。
行動保障がほぼないに等しく、初手から再現性のないじゃんけんゲームを自らしかけることになるので、再戦の多発するランクマッチで上位を目指す型ではないと考えています。

*1

トリルも正直、グレンアルマ+イエッサンの2体を採用してまでやる必要はないんじゃないかなぁと個人的には思っています。

 

水ウーラオス@拘りスカーフ

実数値:183-190-121-*-87-144
努力値:H60 A180 B4 D52 S212
性格:意地 特性:不可視の拳
テラスタイプ:水
水流連打/インファ/蜻蛉/アクジェ

調整意図
・準速スカーフランド抜き
・意地ゴリランダーのプレートグラスラ93.6%耐え
・臆病ハバタクカミのテラスムンフォを水テラス時確定耐え
 ↑Sブーストカミの前で動く権利がある
・残りA

一般的な水ウーラオスと使い方は同じで、配分頑張って考えたので真似してください!
くらいしか言うことないです。
グレンアルマで手を出しにくいイーユイ・パオジアン、オオニューラでも辛いランドロスを倒す係です。
水オーガポンの登場で立場を危ぶまれていましたが、蜻蛉で抜群を突かれつつ逃げられてしまうので、水オーガポン側がその軽減のためだけに本当にテラスを切るのか...?とむしろ困っていたように感じました。

 

パオジアン@命の珠

実数値:156-172-100-*-85-205
努力値:H4 A252 S252
性格:陽気 特性:災いの剣
テラスタイプ:毒
氷柱落とし/噛み砕く/氷の礫/守る

調整意図
・ハバタクカミに抜かれる理由がないので最速
・いっぱいダメージを出してほしいのでAぶっぱ

補完要員としてパオジアンを採用するという贅沢なことをしました。
オオニューラ単体ではどうしようもない、カイリュー・クレセ・バレル・サフゴ・ランドに的確に役割を遂行するための技構成になっています。
氷の礫が少し珍しいですが、サイコフィールド下でもランドロスは浮いており、威嚇込みでASぶっぱの個体を吹き飛ばすことができます。
2回目の追い風を狙う削れたトルネロスを上から処理できるのも、かなり気分がいいです。
相手のパオジアンやイーユイの処理はオオニューラ・水ウーラオスがしてくれるので、
聖なる剣を切ることができました。

ラスタルクレセリア+ハバタクカミのような初手で臆せず噛み砕くを打てる毒テラスです。
ゴリランダー+オーガポンのグラスラ集中もケアできます。
格闘半減もたまに役立つので炎ではなく毒にしました。

 

化身トルネロス@鋭い嘴

実数値:155-*-90-177-100-179
努力値:H4 C252 S252
性格:臆病 特性:悪戯心
テラスタイプ:水
木枯らし嵐/追い風/身代わり/守る

調整意図
・オーガポン抜きという名の最速
・ASオーガポンがWダメ木枯らし嵐で落ちるCぶっぱ

構築の最後のピースです。構築経緯でも列挙しましたが、
・サイコフィールドに依存しない範囲技
・地面の一貫を見た目上切る
・ヘイラッシャ+シャリタツ構築への抵抗
・原種ガチグマ絡みのトリルへの抵抗
このあたりを満たしつつ1番数値が高そうだったので採用しました。

木枯らし嵐の命中との付き合い方ですが、そもそも補完要員なので滅多に選出しません。
逆に出さざるを得ないキツいマッチを80%で拾って来てくれる、という感覚で使っていたので、概ね確率通りの活躍だった印象です。

テラスタイプは水流連打や氷柱落としを意識した水にしました。
身代わり+守るは範囲地面技で攻めてくるガチグマやヘイラッシャをいなせる良い選択だったと思います。
クレセリアのムンフォで身代わりが乱数なので、配分はもう少し練れるかもしれません。

 

【選出例】

・基本選出

前()後(
種族値スタンやパオカイに投げます。

・カミイーユイ、トルネ絡み
前()後(@1)

適当に殴り合いつつ最後にこちらの高速ポケモンが生存していれば勝ち。

・イエアルマ
前()後(

イエアルマミラーは互いに倒すのに手間取る一方、
ワイフォを被弾したくないので交代も難しくトリルターン稼ぎが容易です。
砕けるタイプでもこっちの方が速い。

・寿司

①前()後(
②前()後(

①は殴る寿司、②は毒寿司に多い投げ方。
水流連打で削ることが多いのでゴツメ寿司が一番つらいです。

【シーズン11を終えて】

ダブル初の1桁順位をしかも2ROMで達成できたことは、大きな自信になりました。
ただ終わってみるとやっぱり1位が良かったな~と欲が出てきたので、
もう少し頑張ってみようと思います。

 

<感謝>
オオニューラを真面目に考えるきっかけになったカンザキ
しずくオフでめっちゃ構築を褒めてくれたしゃなぽけさん、ショウダイさん
水ウーラを2ヶ月くらいかりっぱなしでも怒らないりん

*1:レギュAで使われていた両壁+影打ちヤミラミを相方とした並びはこれを緩和できており、上位の成績を残していたことに納得しています。