ぎんなん難儀

ぎんなん(@icho_poke)さんがいろんなルールで頭を絞るブログ

【S2ダブル最終21位 レート2084】ダメ押しドドゲニンフ

2シーズン連続の更新は久しぶりかも。
前期はシングルの構築のみ公開しましたが、
今月でルールが変更になること、ある程度納得した形になったことから、
ダブルの構築も公開します。

 

最終的にはグレンアルマ+イエッサンが軸かのような並びですが、
2体は補完としての採用でそれ以外の4匹が基本選出になっています。

【コンセプト】
悪テラスドドゲザンを振り回す
範囲技+先制技での押し込み

 

【結果】最終21位 レート2084

 

 

 

【構築経緯】

※いつも通り長いので飛ばしてください。

 

最初のシリーズなので強そうな新ポケモンと仲良くなることを目指します。
目に留まったのはドドゲザン。
USM時代にキリキザンを使用してJCS予選抜けの経験があり、
いいイメージを持てたためです。

高耐性・高耐久・攻撃力の高さ・鈍足を補う不意打ちとかなりいい要素を兼ね備えるポケモンではありますが、技威力の低さが足を引っ張るように感じました。
*1

もっと強い悪技を求めたところ、ダメ押しを発見しました。
鈍足のため最後に行動することが多いドドゲザンに噛み合っており、
威力も120と申し分ありません。
ここに悪テラス+珠を乗せることで、HBモロバレルにすら8~9割入ります。すごい。
悪テラス+珠のリーチの伸びは凄まじく、手助けまで乗せると不意打ちでASガブリアスが確定1発になり、しかも威嚇で減衰しません。
エースに相応しいパワーを感じたので、この型を軸に取り巻きを決めていきました。

 

ドドゲザンの隣に選んだのはニンフィアです。
・手助けを覚える(上記不意打ちのくだり)
ハイパーボイスによる雑な範囲削り+ダメ押し
・妖+悪の技範囲が強力
このあたりを評価しました。

 

上記2体の突破性能は非常に高いのですが、どちらも鈍足なのでスイーパーとしてドラパルトを採用しました。
実質的に環境最速のポケモンであり、相手のスイーパーとして対面しやすいカイリューの神速が無効なのも光ります。

命の珠以外で最も制圧力の高い拘り鉢巻を選択しました。
ドラゴンアロー・ゴーストダイブともに詰めのシーンで輝きます。

 

(←※水)

ここまででゴールドラッシュや地震といった範囲技への耐性が低いこと、
鋼や炎、地にテラスタルした龍の処理が不安定なこと、
相手のドドゲザンの処理が困難なことから、
パルデアケンタロス(水)を採用しました。

 

基本的に多くの構築(壁や追い風軸)に対して上記4体で対処できたのですが、
いくつかの課題がありました。
・vsトリル構築
・vsイッカコノヨ(コンボ系統を含む)
・vsヘイラッシャ+シャリタツ(以下「寿司」と表記します)
・vsマリルリ、ドドゲザン、モロバレル

12月のランクマッチではB振りテクニイッカネズミと貰い火グレンアルマを実験がてら採用していました。
しかし特に寿司に対して立ち回りで何とかするぼんやりした方針だったため、最終日夜にボコボコにされてしまいました。

寿司構築の開拓はガンメタポケモンの採用が必要なレベルに達していると認め、
黒い霧やクリアスモッグを覚えるポケモンリストを睨めっこすることに。
シャワーズヤミカラスは寿司が選出されなかったときに足を引っ張ることが容易に想像がついたので、
可能な限り汎用性の高いポケモンを探しました。

結果、特性砕ける鎧で気合のタスキを持ったグレンアルマが最も妥当だと結論づけました。
ついでに重いドドゲザンやモロバレルに手が出るところも、構築の欲しいピースに噛み合っていました。

とはいえ依然としてコンボ系統やドドゲザンがまだ重かったので、
これをごまかしつつグレンアルマの価値を最大限高められる、格闘テラバースト持ちのイエッサン♀を採用しました。
見た目上はイエッサン+グレンアルマの構築ですが、この2体は最後に採用されました。
そのため選出率も控えめで単体選出も頻繁にしました。

【個体紹介】

ドドゲザン@命の珠

実数値:189-205-141-*-106-88
努力値:H108 A252 B4 D4 S140

性格:意地 特性:負けん気
テラスタイプ:悪
不意打ち/けたぐり⇔アイヘ/ダメ押し/守る

調整意図
A振り切り
準速ヘイラッシャ抜き
残り珠ダメ効率を意識
※参考
手助け+悪テラス+珠不意打ち
→ASガブリアス確定1発
 HCサーフゴー68.8%の乱数1発

悪テラス+珠ダメ押し
→HBモロバレルに81.0~96.4%
→H252B60キョジオーン(Meluca選手の配分)に74.0~88.0%

 

本構築の始点。
シーズンが進みメタは厳しくなりましたが、手助け不意打ちやダメ押しの強さは健在でした。
個人的にギルガルドキリキザンを足して2で割ったポケモンと捉えていて、
優れた耐性・耐久を生かしてサイクルを回すことも対面的に動かすこともできるので、
逆に場当たり的に動かすと中途半端になってしまう難しいポケモンだと感じました。

基本的に初手から出して場を搔き乱したいので特性は負けん気にしました。

採用理由の不意打ち、ダメ押し、この2つを適切な盤面で押すための守るまでは必須と考えていて、残り1枠が議論の的かなと思います。
第2エースがドラパルトなのでできればドラゴンアローの通らないフェアリーへのアイヘを採用したいのですが、あまりにもドドゲザンが増えてしまったので泣く泣くけたぐりを入れました。
ミラー意識+寿司構築に対して後述のクリアスモッグを入れて上からダメ押しするためにSにそこそこ回しました。これより速いミラーは準速だと思います。
机上論通り相手の想定を越える不意打ち・ダメ押しの超火力はイージーウィンを量産してくれました。

 

ニンフィア@オボンの実

191-*-114-149-151-89
H164 B228 C44 D4 S68

性格:控えめ 特性:フェアリースキン
テラスタイプ:水
ハイパーボイス/手助け/欠伸/見切り

調整意図
意地カイリューの鉢巻飛行テラバースト93.6%耐え
臆病サーフゴーのWダメ珠ゴールドラッシュ93.6%耐え
Wダメハイボで無振りマスカーニャ(悪)確定
準速ヘイラッシャ+2(自分のドゲザ+1)

HBに相当偏って振られたニンフィアです。
素早さ操作を構築全体で入れるつもりがなく、トリルや追い風ターン枯らしのために見切りが欲しかったので、拘り眼鏡ではなく場持ちの良くなるオボンの実を持たせました。*2

存在理由のハイボ、見切りは確定で、手助けは鈍足なニンフィアの行動回数を実質的に増やす良い技だと感じました。
欠伸はシーズン1で寿司に抵抗するために採用した名残ですが、対策枠を入れた今期は電光石火で拾える試合の方が多かったかも...とこの文章を書きながら気付きました。

構築全体で地震も一貫しているので、サーフゴー前で動くためのテラスタイプは炎ではなく水です。
後述のケンタロスの威嚇と合わせると更に安定感があり、サンムーン地方ダブルのウインディ+カプレヒレを髣髴とさせました。*3

 

ドラパルト@拘り鉢巻

実数値:167-180-100-*-96-194
努力値:H28 A188 B36 D4 S252

性格:意地 特性:すりぬけ
テラスタイプ:龍
ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/蜻蛉返り/逆鱗

調整意図
・最速マスカーニャ抜き
・意地マスカーニャの不意打ち93.6%耐え
・陽気珠ガブのドラクロを威嚇込み93.6%耐え
・残りA

ほんのり耐久に振った鉢巻ドラパルトです。
マスカーニャの不意打ちの乱数に怯えたくなかったので調整しました。

特性は壁構築意識*4のすり抜けですが、終盤は威嚇ポケモン復権していたのでクリアボディと一長一短だったと感じます。

技は終盤の詰めに向くドラゴンアローとゴーストダイブ、イエッサンやマスカーニャを大きく削りつつドラパを温存できる蜻蛉返りまでは確定でいいと感じました。
ラストは自由枠で、僕はドラゴンアローの価値を最大限高められる龍テラスにしていましたが、ここが霊テラス等のテラバーストになるのは十分あり得ると思います。
入る技がなく逆鱗にしていましたが1度も打ちませんでした。

構想通り高い制圧力を誇り、他の5体全てと相性が良く最高に使用感が良かったです。

パルデアケンタロス(水)@ものまねハーブ

実数値:171-173-126-*-91-135
努力値:H164 A220 B4 D4 S116

性格:意地 特性:威嚇
テラスタイプ:鋼
ウェーブタックル/インファイト/ストーンエッジ/アクアジェット

調整意図
・臆病サザンの流星群耐え
インファイトでCSシャリタツを確定
・最速70族抜き(キノガッサがキツいため)

パーティのクッション役。
耐えて回すというよりは受けだして1発しっかり殴ってアクジェ打って役割終了のイメージです。
ドラパやニンフィアで困る、炎鋼地にテラスタルを切るドラゴンの処理に優れています。
またバンギルガンに対して岩耐性+威嚇+アクアジェットが刺さりストレスフリーだった点も非常に良かったです。
あらゆる構築に汎用的に採用されるタイプではないのですが、
欲しい仕事をきっちりこなすいぶし銀の活躍でした。

クッションとしての性能を意識してずっとチョッキで使用していたのですが、
砕ける鎧起動タイプのグレンアルマの回答として、最終日はものまねハーブを持たせました。
きちんとグレンアルマに発動したのは2回ほどで、喉スプレーや勝気にばかり反応していたので正直微妙でした。

努力値はHSベースがトレンドのようですが、僕はむしろAを伸ばしてHBイッカネズミや分解直後のシャリタツをワンパンしたり、アクジェのリーチを伸ばす方が僕は扱いやすいと感じました。
しっかり振ったAに乗せることでより高い価値を出せる一致120技2つと先制技のアクアジェット、最終日までは耐久を損なわないレイジングブルを採用していました。
ただカイリューに一切手が出ないことが気になったので、ストーンエッジを最終日のみ採用しました。
お守りのつもりでしたが世界にカイリューが多すぎて5発程度押しました。
勝率0%を80%にできる技ではあるので悪くはなかったです。

ラスタルはトリックフラワーとハイボ意識の鋼です。
ケンタロスが倒されると相手のドドゲザンが倒せなくなる、みたいなことが多かったので、延命のために2割くらいの試合で切りました。

 

グレンアルマ@気合のタスキ

実数値:161-*-120-177-100-139
努力値:H4 C252 S252

性格:臆病 特性:砕ける鎧
テラスタイプ:悪(使用せず)
アーマーキャノン/ワイドフォース/クリアスモッグ/守る

調整意図
・ミラー意識の最速

この構築唯一の努力値ぶっぱポケモンです。
vs寿司構築や、ワイフォの通りがめっちゃいいときだけ投げます。

寿司の合体を確認してからタスキを盾に雑に投げることができます。
繰り出し際に一丁上がりが直撃しても、S3段階上昇ヘイラッシャよりS2段階上昇グレンアルマの方が上を取れています。
Sの優位を取るor襷の残った状態でクリアスモッグを選択できるため、かなりスマートな対策でした。
鋼テラスタルを切られた場合もアーマーキャノンが5割程度入るので、普通に殴り倒すことができていました。
仮に寿司が選出されなくても、普通のCS襷アタッカーであり足を引っ張ることはありませんでした。

技は耐久下降が襷のおかげで気にならないアーマーキャノン、最後に構築にイエッサンが入ってきたのでワイドフォース、寿司解体技であるクリアスモッグ、直後にシャリタツまで倒せるように盤面を整理するための守るで綺麗に埋まりました。
他の方の記事を後から見て「堪える」も確かに有力だと思いました。
欠伸だと守るでないと防げないのは一長一短ですが。。。

イエッサン♀@ゴツゴツメット

実数値:177-*-121-123-125-105
努力値:H252 B196 C60

性格:図太い 特性:サイコメイカ
テラスタイプ:格闘
テラバースト格闘/この指とまれ/手助け/守る

調整意図
・陽気マスカーニャの叩き落とす耐え
・テラバ格闘でH振りドドゲザン確定1発
※参考
 ドラパの鉢巻蜻蛉返り+テラバ格闘でチョッキドドゲザンに195ダメージ~

業を押し付けられたイエッサン。
鼠猿等コンボ系統が相手のときや、ドラパルトを軸に試合を組み立てたいときに選出します。
ドラパorニンフの全体技削りをサポートできるこの指とまれor怒りの粉持ちが欲しく、当初はウルガモスを検討していました。
しかし相手のドドゲザンへの不安定さやマリルリへの重さから断念し、*5格闘テラバイエッサンに行きつきました。
サイコメイカーのおかげでドドゲザンの不意打ちや妙なテラスタルを抑制できるため、綺麗に格闘テラバで倒すことができました。
マリルリに対しても範囲技削り+ゴツメ蓄積+サイコメイカーでのアクジェ拒否でようやく勝てるようになりました。

本当に偶然ですが直前にグレンアルマが構築に採用されていたので、自発的にワイドフォースを打てるおまけまでついてきて綺麗にまとまりました。

技は採用理由のこの指とテラバースト、適切な盤面でこの指を押すための守ると実質最大火力になる手助けです。

持ち物はマスカーニャのタスキやカイリューのマルチスケイルを剥がせる、ゴツゴツメットにしました。
今期はカイリューにアイススピナーを頻繁に打たれましたが、逆に低火力でゴツメに触ってくれるのでまぁトントンかなといったところでした。

こちらとしてはイエッサン+グレンアルマを積極的に出すつもりはないのですが、相手が素直に対策選出をしてくれると嬉しいので、敢えて選出画面の1番上に2体並べました。

 

【最後に】

自分のベストを出せていればもっと上を目指せた...!が正直な感想です。
深夜~明け方の集中力を欠いたあり得ないミスであったり、そもそも前日までに20位前後に上げておかなかったことであったり・・・。

それでもスカバイ環境でも自分は戦える確証を得られた2ヵ月になりましたし、
取り組み方を今一度見直す機会にもなったので、有意義なシーズンにできました。

12月の最終がボロボロで相当モチベが萎えていましたが、前期同系統の構築を使用されていた上位の方に構築を教えていただいたり、色違い個体を恵んでいただいたり*6で完全復活できたので本当に感謝です。

来期のパラドックス参入シーズンは果たして予選ルールなのか未だに謎ですが、
プレイヤーとしての自分の引き出しを増やす機会として積極的に取り組んでいこうと思います。

 

*1:具体的には、意地ドゲザン≒意地マスカーニャの持ち物あり叩き落とす程度の火力しかありません。負けん気チョッキでも採用される方が多く困惑していました。

*2:個人的には喉スプレーの評価がめちゃめちゃ低いです。疑似的な精霊プレート感覚での採用と思いますが、2回の行動を前提としています。トリルと同時にハイボを打ってトリル下で先制してもう1回...なら理解できますが、鈍足なニンフィアがトリルなしに2回動かないと実質持ち物なしって言われるの本当に持ち物として強いの...?と感じています

*3:ごめんなさい使ったことないのに適当言ってます。

*4:オーロンゲが都合よくフェアリーなので、ドラゴンアローが2発とも隣に飛んでいく

*5:最終日当日にリククラゲの耐久調整を考えるくらいの迷走を経て

*6:ニンフィアとドラパルトをそれぞれいただきました、本当にテンション上がってたのでこれが1番直接的にモチベ維持に繋がっていたかもしれません