【剣盾S6ダブル 最終21位】雨ファントムスイッチ
ぎんなんです、シーズン6お疲れさまでした。
シングルはドクロッグを使い始めるなど迷走し最終日に500位から溶かしてしまったものの、ダブルはなんとか2000に乗っけられたので記事にしようと思います。
2月のINCから今回とほぼ同じ構築を使い続けました。
ゴリラ、ペリッパー以外の4体で、状況に応じてダイマックスを切ります。
目指す展開は先行ダイマックスでの逃げ切り、ないしはお互いに同時に残数を削りあって最後にスカーフやすいすい、トリルを生かしたS順の優位で上から先に1手分先に通して勝つ展開を目指します。
ツイッターで雨ファントム「ビート」と仮投稿したものの、トリル2体入れておいてビートは違うのでは...?と思い直したのでタイトルを付けなおしました。
INCでも同じ構築で潜り、最高はAprilの1834で権利なしでした。
構築経緯
叩き台の作成
上述の通り2月のINC時点から構想を固めていました。
当時からバンドリがデカい顔をしており水の一貫に注目していました。*2
水技を最も強く振り回せるのは雨ptだろうと考え組み始めました。
ただ、ガラルダブルの雨パは資料に乏しく構築は難航しました。
自分だけでなく相手も容易に天候を奪えて、かつそれによりS関係が即時反映される剣盾環境において、低耐久すいすいを複数構築に抱えた所謂「限界雨」の形では、安定した勝利は困難です。
望ましいのは雨降らし+すいすい2枚までだと考えていました。
そこで、アローラ全国ダブルにおいてワイルドさんが予選通過されていた「現実雨」の構築をまず参考にしました。*3
WCS2018ルール構築〜現実雨-realistic rain-〜 - やせいのひとりごとがとびだしてきた!
これを8世代風に置き換えることから始めました。
そのままの個体が使えるのはこのうちの3体です。
残り3体の役割を噛み砕きながら代替を探します。
メガラグラージは高い数値で等倍の殴り合いをするポケモンです。
すいすいで探したところ、タイプも同じガマゲロゲにダイマックスを切ることで再現できそうだと考えました。
下記の理由から特殊型の方が望ましいと考えました。
・威嚇でテンポロスしたくない
・是非草技を打ちたいがダイマ後の地震がフィールドと相性が悪い
・ダイアシッドがペリッパーも強化できる
カプコケコのアタッカーとしての強みは、水打点が通らない水草龍のうち、水龍に高い打点が取れることです。
またマジシャでの範囲打点、ボルチェンの削りも見逃せません。
サンダースやドラパルトも考えましたが、これらは相手のドラパルト(龍)が重いという雨本来の問題を解決できていません。
スカーフを持ったガラルヒヒダルマが、役割的には近いと考えました。
・龍草に打点が持てる(水はゲロゲがダイソウゲンする)
・雪崩で範囲打点が取れる
・蜻蛉が実質フィールド補正乗ってて強い
メガボーマンダは補完、S操作、後の類似系での龍舞型では新しい勝ち筋の作成を担っていると考えました。
ここにドラパルトでも悪くはないのですが、純粋にナットレイが2月当時から刺さっていたことから、能動的に強く使えるトリル持ちを採用したいと考えました。
そこで、ミミッキュを採用しました。
・トリルを安定して展開しやすい
・アタッカーたちの削り残しを刈り取る影うち
・トリルに頼らずとも十分ビートダウンに参加できる素早さ
・不安な対水打点を補えるウドハン
このあたりが他のトリラーとの大きな違いです。
しかしこの6匹で潜ったINC Feb.は最高1750ほどで終わりました。
課題を踏まえた改善
INC Feb.には下記の構成で潜りました。
:控え目CS 守りたいけど全部の技が強かった
:意地abs S削ったせいで+1キッスに上から殴られた
:意地Hab 持ち物が弱そうなところ以外は予定通り
:勇敢HA めちゃつよ、型変更の必要はなさそう
:オボンHcs 必要な対戦はあるが型変更したい
:控え目CS エルフーンにだけ強い
ルンパッパの襷凍える風自体はvsエルフーンで非常に強力でした。
しかしそれ以外への役割がなく、重い要素も多かったため別のポケモンを探すことにしました。
特に苦戦した要素はこのあたりです。
:コータスや手動晴れと組まれていると無理
:ナットレイ以外無理
:壁を押し切れない
:上位帯で鉄壁が登場(後に爆発的に増加)
:INC Feb.後に解禁、打点がないうえに眠り粉で終了
つまり欲しい要素は下記の4点です。
・特殊炎
・壁に強い
・ギャラにワンパンされない
・ギャラに等倍で通る第2タイプを持つ
・リザードン及び取り巻きと殴りあえそう
そんな都合が良くて強そうなポケモンいるわけが...
ありました。
特殊炎で特性のすりぬけで壁を貫通し、ダイホロウでギャラを等倍で削りつつBダウンで取り巻きでの処理を容易にしてくれます。
雨下でも霊技の通り自体は良いため腐ることが少ないです。
壁+バクアで場を整える系統への強烈なカウンターとして、弱点保険を持たせて採用することとしました。
ルンパ→シャンデラにしたことで襷が余ったので、
ペリッパーの持ち物をオボンから襷に変更して完成しました。
PT詳細
AC上昇性格大好きマン(このブログタイトルは何?)
ガマゲロゲ@命の珠
181(4)-*-95-150(252↑)-95-126(252)
ドロポン 大地の力 ヘド爆 草結び
配分意図
・激戦区なのでSぶっぱ
・雨ストリームでH振りDMバンギが乱数60%ほど
→削れないのでCぶっぱ
ジェネリックメガラグラージ。
火力は控えめながら弱点を突かれにくい優秀な耐性をしており、
多くの対戦で3ターン十全にダイマックス技を放つことができます。
一致のダイストリームは対砂で天候を奪い返したり単純な最大打点として機能し、
ダイアースは自身や隣のナットレイ、ミミッキュの耐久上昇が嬉しいところ。
命の珠の補正を乗せることで十分な火力が出ます。
草技を所持することでラグラージよりも水タイプを早く処理できることも見逃せません。
両刀向きの種族値をしていますが、特殊型で採用しました。
役割対象である炎タイプの威嚇に火力を削がれるのは面白くないですし、地震を打とうにもペリッパー以外の味方が浮いていません。
またダイマックスアイアントを雨下特殊型なら上からワンパンできる点も評価しています。
ダイストリームの最大威力媒体であるハイドロポンプ、一致の大地の力、上述の草結びまでを確定として、最後の枠にはヘドロ爆弾を採用しました。
相手の守るケアやトドメにダイアシッドを打つのは勿論、ダイマックス後にトゲキッスに命中100で打点を取りたかったためです。
守るが欲しい場面も何度となくありましたが、それ以上に持っていてよかったシーンが多かったです。
配分は最速バンギ+2となる準速、ダイマックスバンギへの雨ダイストリームの乱数を考慮してCも振り切りました。
補正アイテムのないドラパのダイマックス技は素で耐える(=隣ダイホロウでBダウンした後の珠ダイホロウを耐える)十分な耐久があるため、特にこれで問題ありませんでした。
ペリッパー@気合の襷
135-*-120-161(252↑)-91(4)-117(252)
ウェザボ 暴風 追い風 守る
配分意図
・襷を持てたので素直にCSぶっぱ
雨降らし@ペリッパー。
ダイストリームでゲロゲが自分で雨を降らせることができるので過去世代ほど必須ではなくなりました。
実際にピンゲロゲのみにして選出を圧縮する対戦も多いです。
しかし明らかに必要なゲームも少なくなかったため、不要とは感じませんでした。
具体的には主に下記の場合に選出します。
・コータス入り
・先発リザードン+後発ローブシン
・バンドリ+炎でガマゲロゲが過労死しそう
ルンパの解雇で余った襷を回してCS配分としました。
準速バンギ抜きらしき有象無象をたくさん抜けて助けられる試合が多かったです。
技構成ですが、PTで唯一守るを覚えさせました。
上述のローブシン等後発で投げて特定の相手をきっちり処理するために生存してもらう必要があったためです。
追い風、暴風は確定として、ウェザボは珍しい技だと思います。
威力100、命中100の水技になります。
熱湯と違い追加効果はありませんが威力が高く、ドロポンより弱いですが外れません。
D補正のないガオガエンをワンパンでき、ニンフィアをだいたい半分削ります。
晴れ下でフシギバナを焼いたり、砂下でリザードンに岩をぶつけたりと、トリッキーな動きができました。
無天候で暴風外しにチキって打つとたいあたりみたいな威力をしているので思った以上にダメージが入りません。(一敗)
ちなみにウェザボ媒体のダイアタックも、天候に対応してタイプが変化します。
とはいえペリッパーにダイマを切るのは超緊急事態なので、これで困ることはありませんでした。
ヒヒダルマ@拘りスカーフ
180-198(156↑)-88(100)-*-75-147(252)
氷柱落とし 馬鹿力 岩雪崩 蜻蛉返り
配分意図
・環境の固いトゲキッスを氷柱落としでほぼワンパン
・H振りDMバンギラスを馬鹿力で高乱数1発(93.6%)
・意地ローブシンの根性マッパ50%の乱数1発
・意地ドラパのダイホロウ75%耐え
・ミラーワンチャン、S+1ギャラ抜きの準速
雨に添える超速アタッカーとして採用。
Aを削った分のBでドラパの強化なしDMゴーストダイブやローブシンのマッパのダメージで確殺されなくなります。
実際には意地ドラパは耐久調整弱点保険でしょうし、ブシンも耐久に振り分けたいポケモンなので本当にAぶっぱのそのものが飛んでくることは多くないです。
実際何度となく赤ゲージで攻撃を耐えてくれたので、この配分が正解だったと思います。
特にローブシンのマッパを耐えると思えることで、相手目線では縛られていて動けないはずのヒヒダルマが動いた、という読み違いを誘発できるのがよかったです。
また、ゲロゲの横のポケモンとしてとても相性がいいです。
普通に殴っても水タイプとサマヨール以外で受けるのは困難。
蜻蛉からペリッパーを出すことでゲロゲが即加速するので、襷ライチュウやゲンガー、ミミッキュなどだるめのポケモンをスマートに処理することができます。
ゴリラ自身も対バンドリドラパキッスなど刺さる構築が多く、無理して処理しにくる動きを蜻蛉や素引きで透かして温存するのが強力でした。
技構成はHBキッスをワンパンできる氷柱落とし、前述の蜻蛉返りまで確定。
ダイマバンギや通常ラプラスをワンパンする馬鹿力も外せません。
詰めの場面で範囲技が欲しかったので、味方を巻き込まない雪崩を選択しました。
フレドラがあると鉄壁ナットをすぐに崩せますが、それ以外に押す相手がなくナットの処理ルートも複数確保できたので不要でした。
氷柱落としを外すと即負けに繋がるのだけがネックでしたが、雨+ゴリラのロジックは間違いなく強力でした。
ナットレイ@フィラの実
181(252)-160(252↑)-152(4)-*-136-22(↓)
ウィップ ジャイロ ボディプレ 守る
配分意図
・有象無象に頑張っていただくためHAぶっぱ
・ジャイロの火力確保とコータスに同速仕掛けるために最遅
雨と言えばナットレイ。古事記にもそう書いてある。
トリルドサイドンや水ダイマ+トリルの形に対する強力なカードです。
現実雨では鉢巻で使用されていましたが、僕は鈍い3ウェポン1/3回復実で使用しました。
※追記:僕が限界雨と混同していただけで現実雨も鈍い型でした...
・ギャラドスへの切り返し
・ダイウォールの媒体技が欲しい
・トリルからのダイマドサイを鈍いダイソウゲンでワンパンできる
このあたりを重く見た形です。
ペリッパーと同時選出することで、実質オッカも同時持ちできて安定します。
攻撃性能の高い中低耐久の味方とできるだけゲームスピードを合わせるために、配分はHAにしました。
ダイマックスを切ると何されてもだいたい3ターン生存し、使いやすいダイマ技が揃っています。
スチル3回からボディプレス連打に移行しても良いですし、ナックルで隣のミミッキュと一気に攻め込むこともできます。
ブリムオンに素ジャイロを打つと恥ずかしいダメージが出るので必ずダイマックスします(1敗)。
思ったほど素のボディプレスの火力が出ない点と素ウィップの命中が難点ですが、第2エースとしてしっかり役割を果たしてくれました。
ミミッキュ@達人の帯
159(228)-150(212↑)-109(68)-*-125-116
配分意図
・皮なし(HP140)で陽気ギャラドスのDM飛び跳ねる93.6%耐え
誤魔化し性能の申し子。
非トリルのビートダウンにも参加しやすいトリラーとして採用しました。
雨パみたいな顔してますが選出が1番多く、構築の心臓でした。
削り残しを刈り取る影打ち、スイッチのためのトリル、ナットがつらいブシンを触るじゃれまで確定。
ウドハンはこの構築の生命線で、処理がもたつくミロトドンミトムを一気に削り倒します。
ゲロゲにも草結びが入っていますが、ダイマックスが切れると特にミトムに通らないためミミッキュにも草技は必須です。
ミミッキュのトリルはわかっていてもかなり止めづらく、中盤死に出しすると簡単に通りました。
申し訳程度に施した耐久振りも、うまく機能したように思います。
ただ、ドリの陽気アイヘ耐えまで伸ばすと更に強かったかもしれません。
持ち物の達人の帯ですが、ガマゲロゲから珠を没収できなかったためです。
妖精プレートにするとウドハンの打点が落ちるのが妥協できず...。
ローブシンへのじゃれ+影がいつもかなり怪しくてドキドキしながら打ってました。
シャンデラ@弱点保険
166(244)-*-121(84)-204(164↑)-111(4)-102(12)
熱風 シャドボ サイチェン トリル
配分意図
・陽気ギャラの珠DM滝登り確定耐え
・同速を避けるS微振り
・あまりC
構築の穴を全部無理やり埋める生物。
ダイマックスするとギャラドスの珠ダイストリームまで耐える高い耐久を有します。
これを生かして、初手ミミッキュトリル・シャンデラダイマックスの所謂「トリル0ターン目」の動きを再現します。
トリル下ではシャンデラ→ミミッキュの順に行動するため、疑似的な「ファントムビート」の動きでもあります。
前述のミミッキュが怪しいAをしているので、ホロウBダウンが有効なシーンは多かったです。
弱点保険も想定通り相手の雑なバクアや雪崩で頻繁に発動しました。
技構成ですが、シャドボは確定で炎技は少し欲張って熱風を採用しました。
ナットレイさえ処理してくれればいいみたなところがあったので放射でよかったかも。
普段disっているサイドチェンジですが、渋々採用しました。
身内フレ戦でされた初手ミトムサイチェン+ミミッキュトリルの動きが、むかつきはしましたが咎めるのが困難だと感じたためです。
初手でミミッキュと横に並べた際に①ダイマトリル、②サイチェントリル、③シャンデラ→ナット引きトリル等相手から見えない択が複数取れたことは間違いなく強かったです。
どっちを止めるかよくわかんない人に困りたくなかったので、両方で押すためにシャンデラもトリルを入れました。
実際初手エルフーン対面で3回トリルが展開されて何故か通った回があったので、あの使い手よくわかんない人多いです、ホントに。
想定以上に晴れパに強くイージーウィンを稼いでくれたので、採用してよかったと思える一体でした。
選出例
あくまでもよく出す一例で取り巻きによって多少変化します。
vsバンドリドラパキッス...有利
前+
後+or
相手目線ではゲロゲもゴリラもナットレイもだるいはず。
ほぼ初手にドリが来てゴリラをアイヘで処理しに来るので、ナット引きして鉄の棘で襷を削れるとイージーゲームが始まる。
@2が炎入りならペリ、トリル+ニンフィアならナットレイを優先して投げる。
vsバナコータス...やや有利
前+
後+
シャンデラをとにかく大事にしながら最優先でバナを処理する。
ペリッパーはコータスに繰り出すためのクッションなので最悪寝てても勝てる。
バンギまで入っていたら五分くらいの相性。
vsエルフーン軸...微妙
前+
後+など、取り巻きで変わる
理想はゴリラ+ミミッキュの並びで追い風を強要しながらゴリラ即引きトリルを通す。
エルフ+ジュラルドンに対してはでサイチェントリルを押す。
ジュラルドンの攻撃だけがサイチェン先を追いかけていくので、分散攻撃となってトリルが通りやすい。
トリルさえ通ったら脱出トリックケアでミミッキュで影打ち押しとけば後はなんとかなりがち。
vsオーロンゲ壁軸...微有利
前+
後+自由
オーロンゲがすげぇ電磁波撒いてきたり威張ってきたりするからやりたくない。
シャンデラで光の壁をすり抜けつつダイホロウを連打してリフを無効化する。
多くがロンゲ+サポート+アタッカー+ダイマアタッカーの形を取っているためダイマアタッカー以外をサッサと処理して残数差で押し切る。
vsミロサマヨ、アシレサマヨ...五分
前+
後+
トリルに対してナット+ミミ+シャンデラで付き合いながら最後にシャンデラ+ヒヒダルマで詰めを目指す。
相手の取り巻きのナットレイがボディプレスワンウェポンになりがちなのでシャンデラミミッキュで並べとくとちょっと楽ができる。
シャンデラが死ぬと相手のナットで詰むので赤ゲージでもとりあえず残す。
vsドラパセキタンザン...五分
前+
後 取り巻きによる。
ミミ影打ち+ゴリラ氷柱落としでどっちダイマでもとりあえずドラパが倒せる。
ドラパ守るとかサイチェンとかされるとハゲちゃう。やめて。
裏がサマヨアシレとかなのでvs水ダイマと選出自体は大きく変わらない。
vsラプラス...微不利
※決まった選出なし
取り巻きがはっきりしないためこちらの選出もぐにゃぐにゃしがち。
トリルナットレイを展開して遅延するのが勝率高め。
vsアイアント...五分?
前+or
後+自由
ハゲ。
隣にサイチェンゴチルとかトゲキッスがいるととてもハゲ。
初手でアリ来てくれるならゲロゲの隣をペリに引いてワンパンしに行く。
世間のゴチルはHBらしく雨珠ストリームでワンパン可能。
最後に
このルール、1匹伝説ポケモンを握ってるようなもんなので1手損で即死しやすいので難しかったです。
それでも即死させる側に回るのは得意なので割と自信あったんですけど、INCでの結果が思いのほか奮わなかったのが残念でした。
気持ちが昂ると体の方が無理していることに気付けないタイプなので、ずるずると大型連敗を重ねてしまう温床になっていたのかな、と原因を考えています。
そこそこ強いプレイヤーにはなれたつもりだったのですが、結局JCS・WCSが開かれなかったとはいえ、INC予選抜けラインへの到達が2年で途切れてしまったのはまだまだだなぁと自戒するばかりです。
しばらくは好きなようにふらふらっと好きなゲームで遊んで、また半年後あたりにやる気が充電できていれば頑張ってみようと思います。
【シングル雑記】腕白身代わりパッチラゴン
シングル雑記シリーズ、謎の第2弾。
INCの筆が乗らなかったのでこっち先に投稿します。
息抜きに使っててなかなか楽しかったのでメモ
↓結構顔かわいくてすき
パッチラゴン@残飯/張り切り/腕白
193(220)-122(12)-134(92)-90-95(36)-114(148)
電撃嘴 地均し 放射 身代わり
配分意図(複数回の攻撃は残飯回復を含む)
残飯効率最大のH16n+1
(1ターン12回復、身代わりのHP48)
陽気ミミッキュの珠じゃれ+影打ちほぼ耐え
意地ギャラドスの珠DM滝登り+雨DM滝登り耐え
陽気ドリュウズの地震耐え
臆病トゲキッスのマジシャ93.6%耐え
身代わりが無振りカビゴンの空元気まで耐える
放射でH振りナットレイ確2
先制電撃嘴でHBカビゴン確2
後攻電撃嘴で無振りDMギャラ確1
地均しで無振りドリュウズ確2
準速バンギ抜き
主な役割対象
ロトム+ナット(+アシレやドヒドなどの水)の並び
のしかかり以上の火力のないカビゴン
上記を身代わりの起点にして裏の崩しを狙います。
無理
ドラパルト どうせすり抜け
ドリュウズ以外の地面 それはそう
概要
カビゴンとラプラスとナットレイにムカついたので、つよつよ身代わり戦士を探しました。
対面チックなPTに挑戦していたので出し負けの少なさも意識した配分にしました。
環境中でも最強レベルに見た目圧力があり、相手の交換が容易に読めます。
(というかドリュウズくらいしか引き先がない)
思った以上に身代わりが残るので、場持ちの良さが通常のアタッカーとは段違いでした。
ロトムのボルチェンが残飯でほぼ全快するくらい余裕があるので、 サイクル性能もなかなかあって使用感がよかったです。
もう少しSを振るとアッキミミッキュ(無振り+0~2程度)を抜けるラインになるので、それも選択肢かもしれません。
実はダイマしたラプラスを倒せませんが、相手目線でも普通は確1を取られており突っ込んでくることはありません。
このポケモンにダイマックスを切るのは終盤の詰めのみで、他の駒にダイマ権を渡しつつ、自身も一定以上の火力を持ちつつ立ち回りに柔軟性があるのが強みです。
ギャラドス耐性が高く、ダイマを切らずにストッパーになれます。
Aは張り切り込み陽気130族相当あり、電撃嘴の技威力もありそれほど困りません。
とここまで誉めそやしてきましたが、やはり命中不安がキツいです。
ドリュウズに地均しを外して、せっかく置いた身代わりを無償で壊されるとめちゃめちゃ気まずい空気が流れます。
膨大な対戦数をこなしてトータルで勝率に貢献してるからいいかな、みたいな広い気持ちで運用するのがよさそうです。
取り巻き
月並みですが、アーマーガアとは相性が良いです。
張り切りで技を外してしまったときのフォローによく駆り出されます。
パッチラゴンをスーパーエースにする訳ではないので、ビルドダイジェッターのような自身も勝ち筋になれる型が良いと思います。
また、ミミッキュも相性が良いと思いました。
地均しでパッチラゴンを切って上から制圧する動きや、相手のパッチラゴンを抑える役割が担えます。
パッチラゴンミラーでは、さすがに相手もダイドラグーンを打たない訳にもいかないため無償降臨しやすいです。
ミミッキュ側としても、突破不能の相手のアーマーガアをパッチラゴンが凄い顔で睨みつけてくれるので通しやすくなるメリットがあります。
おまけ
ランクマの順位は3桁入れそ~~あ~~張り切った~~~をずっと繰り返してました。
弱くはないけどカバもドラパもいない相手の方が少ないよねといったお話。
シングル環境、かなり停滞してるな~って印象だったのでパッチラゴンはともかく身代わり方面での開拓が進むとまた面白くなるんじゃないかな?って思ってます。
来週には5月も終わりシングルプロ達がドヤ顔論文公開してくれると思うので、楽しみにしています。
【白沙華杯(ガラル1on1有志大会)本選進出】AB襷エースバーン
ガラール!(この挨拶要る?)
ぎんなんです。
GWいかがお過ごしでしょうか。
「家で遊ぼう」というわけで僕は5/3~5/4に開催された「白沙華杯」というオンライン有志大会に参加してきました。
ルールは「ガラル地方初出ポケモン限定、襷ありダイマックスなしの1on1」です。
詳しくは下記募集記事をご確認ください。
結果は予選5-1の1位通過、本選トーナメント1回戦負けでした。
【予選対戦表】
※互いの最終勝敗数報告のみをもとに想像で各対戦の結果をつけたので、一部誤っている可能性があります。
【本選トーナメント】
<使用ポケモン>
エースバーン@襷/猛火/意地
168(100)-176(188↑)-122(212)-*-96(4)-140(4)
不意打ち 火炎ボール カウンター 挑発
調整意図
・H振りジュラルドンを火炎ボールで最低乱数2連以外倒せる
・無振りドラパルトを火炎ボール+猛火火炎ボールでほぼ倒せる
・HB輝石サニーゴを不意打ち+火炎ボール+猛火火炎ボールで全て最低乱数以外倒せる
・A11nのためステータス確認したときに心が落ち着く
・控え目ストリンダーのほっすり+爆音波耐え
・意地エースバーンの飛び膝蹴り2連を18.3%で耐える
・意地ネギガナイトのインファ+フェイント耐え
・H3nのため咄嗟に猛火の計算するのが楽
・最速ストリンダー抜き
<構築?経緯>
【メタ対象の確認】
神速シングルや仲間大会をチェックし、警戒すべきポケモンを選定しました。
おそらく詳しくない方もいらっしゃると思うので、何をするのか一言ずつ補足します。
:パワー強すぎて全ポケモン襷か耐久振り
:上に同じ
:力を吸い取る/ミラコ/鬼火/祟り目@輝石
:鉄壁/挑発/羽休め/自由枠@タラプ
:滅びの歌/守る/力を吸い取る/シャドボ@襷
:龍矢/霊技/不意打ち/自由枠@襷or龍半減実
:火炎ボール/飛び膝/不意打ち/カウンター@襷
:猫/不意/ソルクラ/自由枠@襷
:ほっすり/祟り目/爆音波/ドライブ@襷
:猫/メタバ/アイヘ/インファor挑発@襷
:インファ/カウンター/フェイント/自由枠@襷
また、発表された予選対戦者のツイッターから下記をさらっとチェック。
・大会へのモチベ
・普段のポケモンへの熱量
・素直そう?ガンメタに寄せてきそう?
全体的に素直で熱量もそこそこな層が多いように思えたので、上記のどれかを素直に投げてくると想定し全てに勝てそうなポケモンの選定を目指しました。
※その他
:波乗り/堪える/起死回生/エアスラ@襷
・・・7世代1on1有識者たちに「そんなん知らん」って言われた。
:岩石封じ/流星群/ラスカノ/10万@襷
・・・シーズン1にいて強いと思ったけど「そんなのみんな覚えてないよ」って言われた。
【使用ポケモンの選定】
メタ対象ではあるものの、対策が必要なくらい強力なポケモンであることもまた事実。
そこで上述のポケモンにさらにミラーに勝てる工夫を加えれば、更に1歩上のポケモンが簡単にできるのでは?と考えました。
同速勝負に頼らずとも勝てないか1匹ずつ検討・分類すると下記のようになります。
・・・どう頑張っても自分をワンパンする技がある。無理。
・・・Sが早い方が勝ちそう、不毛。
・・・頑張ればミラー解決可能?
この分類によって絞り込めた2体のうち、Sが高く上から殴りやすい分、広い相手と有利に殴りあいやすそうなエースバーンの型を練ることにしました。
【技の検討】
やはり最速のカウンター+先制技持ちであることが最大の長所に思えたため、不意打ち/火炎ボール/カウンター@襷までは確定で良いと思いました。
残りの技枠ですが、ランクマッチで見かける飛び膝蹴りをそのまま採用する必要はないように思えました。
飛び膝蹴りで抜群が突ける5タイプのうち、氷・鋼は火炎ボール抜群。
悪
岩
無
上記は明らかに1on1適正が低くまたカウンターでだいたいなんとかなりそう。
唯一ジュラルドンだけは火炎ボールが等倍のため、配分を練る際に意識しようと思いました。
空いた技枠に何を入れるか青いサイトと睨めっこしたところ、挑発に目が留まりました。
サニーゴ・サニゴーンの力を吸い取るや、アーマーガアが万が一オッカの実持ちだった場合の鉄壁羽休めを咎めることができます。
このように飛び膝蹴りより勝てる相手が明らかに広がることから、飛び膝蹴りを切ることにしました。
肝心のミラーも、カウンターの打ち合いに挑発を挟むことで相手のカウンターのPPを先に枯らすことができて有利です。
【配分の検討】
ここまで「カウンターがバレていない」前提で書いてきましたが、冷静に考えてバレてない訳ないですし、カウンター読みで弱い攻撃+強い攻撃と振る相手と打ち合いになることが容易に想像できます。*1
そこで打ち合いでの誤魔化し性能を高めるために、どこまでSを落として耐久に振ってもいいか検討します。
エースバーンより遅いポケモンを順に挙げていくと...
119:
105:
97:←猫オーラ車で無振りエースバーン倒せない
95:
90:
88:
85:←エースバーンと五分の3匹
75:
素早さを抜かれていることで後攻で猛火火炎ボールが放てることまで加味すると、最低ラインはほっすりで麻痺を撒いてくるストリンダー抜きと判断しました。
ちなみに努力値たったの4で性格補正なしで実現できます。
微妙な85族の3匹について検討を進めたところ、
:臆病CSなら猛火火炎ボール+不意打ちで確定
:火炎ボール+不意打ちで高乱数(!?)
ということで抜く意味が薄い最終的に結論付けました。
ついでに「ジュラルドンを意識したい」と前述したAの配分を、H振りジュラルドンを火炎ボール2発でまとまるくらい(A176)と決めました。
残りを特にBを重視しつつ耐久に振ったところ、かなりいい感じの耐久が実現できました。
もう一度書いておきます。
・控え目ストリンダーのほっすり+爆音波耐え
・意地エースバーンの飛び膝蹴り2連を18.3%で耐える
・意地ネギガナイトのインファ+フェイント耐え
ここまで耐久に振ると襷の発動機会が少なく不要なのでは?と思われるかもしれません。
しかしこの2体のパワーが高すぎて、適当に採用されたこいつらに蹂躙されるのは耐えられなかったため持たさざるを得ませんでした。
また僕はここまでたった1匹に実に2500字分の考察を費やしている訳ですが、ライト層の方が軽いノリで強化アイテム持ちのポケモンを採用してくる可能性も否定できなかった、というのもあります。
結果的に予選本選通して一度も襷は発動せず1/3回復実の方がよかったのですが、間違っていたとは思いません。
ここまで思考を尽くしたところで、ようやく納得して大会に臨むことができました。
<対戦ログ>
予選1回戦vsMAGIKOさん【勝】
vs
完全に想定外の出し勝ちで困惑。
襷痺れ粉が負け筋だなぁと思いつつ火炎ボールで殴ると襷追い風だったため適当に不意打ち連打して勝利。
予選2回戦vsシンゲンさん【勝】
vs
力を吸い取る→滅びの流れだと判断し初手挑発。
読み通り力を吸い取るを止めて2回殴って勝ち。
最悪挑発読みシャドボを打たれても猛火火炎ボールで襷以外は倒せる心づもりでした。
実際には返しのシャドボは65%ほどの中乱数2発でした。
予選3回戦vsトモコーレさん【勝】
vs
カウンターミラー勃発。
「俺はPPを増やしているが???」と連打すると痺れを切らしたフェイントが急所にヒット(困った)。
慌てて火炎ボールを打つも耐えられてここでHB振りにようやく気付く。
返しのインファをHP21残しで耐える。
祈るように火炎ボールを押すとフェイントをHP3残しで耐えて見事火炎ボールもヒット。
恐らくHB長ネギだったんだと思います。
インファ急所引かなかったのは幸運でした。
予選4回戦vsテリー・ボガード🍆さん【勝】
vs
まずはどうせ猫騙しだと思って適当に火炎ボールを振ったところAぶっぱらしきダメージのDDラリアットが飛んできて困惑。
ソウルクラッシュ/不意打ち/猫or挑発/鋼に通る技じゃないのか・・・?
火炎ボール当たってくれてよかった。
HB振りのおかげで次の不意打ちも耐えて猛火火炎ボールブチ当てて勝利。偉い。
予選5回戦vsカルマさん【勝】
vs
選出画面で勝利を確信。
こいつは襷以外有り得ない。
固い爪猫インファを余裕で耐えて(無振りだと乱数らしい)、カウンター不意打ちで勝利。
予選6回戦vsかにさん【負】
vs
この時点で5勝、ほぼ予選抜け。
先ほどのテリー・ボガードさんの想定外のDDラリアットを意識するあまり、甘えたカウンターを押してしまう。
身代わりと噛み合ってしまってビルドガン積みされてしまい負け。
個体変更不可のルールのため、再戦した場合は初手挑発で安定して勝てることが直後のダメ計わかったという意味では予選で当たれてラッキーでした。
本選1回戦vs四畳半さん【負】
vs
不意打ちが6割、火炎ボールが4割、猛火込み6割入ります。
ドラパのアロー+不意打ちまでは耐えますが、アロー+アローは耐えません。
つまり、魂の一戦。
しかし初手火炎ボールを打ち込んだところで「呪われボディ」の表示。
打点が不意打ちしかなくなり相手も不意打ち安定だが、
挑発で透かすところにアローで即負けのゲームが始まってしまいます。
なんとか金縛りが切れるところまで耐えたのですが、最後に不意打ちの乱数耐えが引けずに負けてしまいました。
不運ではありましたが、トップメタのうち唯一五分と踏んでいたポケモン、プレイヤーに負けたのでまぁ仕方ないかな...といった最後でした。
結局一度もウオノラゴン・ヒヒダルマ・強化アイテム持ちを引かなかったので、襷ではなく1/3回復実を持たせる強気の采配ができていれば勝てたのかなぁといった感じですね。
考察が一歩及ばなかった。
<感想>
めっちゃ楽しかったです!
特にメタを貼ったニャイキングやサニゴーンを予定通りボコったときはニッコニコでした。
こういった企画は大好きなので、今後も琴線に触れるものがあれば是非取り組んでいきたいと思います。
最後に、このルールは「限りなく正解に近いものが存在するゲーム」です。
然るべき考察を重ねることで、浅い考察の参加者を跳ねのけやすい個体の選定ができるためです。
予選を作っていただいたことで1~2回負けられることも加味すれば、「マッチングゲー」では決してありません。。。マッチングで優勝された感ありますけども。
実際決勝トナメ進出者の個体をチェックしましたが、立ち回り込みで必敗の相手はカマスジョーの1人(どうやって予選抜けたんだろう...)だけでした。
Special Thanks
主催・運営の皆様
諸々お手数おかけしました。ありがとうございました。
hiyokoさん
予選リーグ開催の交渉を運営の方とFFということで仲立ちしてくれた。
めいろさん
スパーリング相手①
四畳半さん
スパーリング相手②
6-3で勝ってたのに本番勝たないで。せめて優勝して。
*1:主催の方のルール説明の画像でそのままエースバーンのカウンターが映りこんでいて、さすがに常識という扱いなのでしょうがとても気まずかったです...