ぎんなん難儀

ぎんなん(@icho_poke)さんがいろんなルールで頭を絞るブログ

【S35シングル最終92位】対面×積みハイブリッド

剣盾ランクマッチ最終シーズン、お疲れさまでした!

伝説幻含むすべてのポケモンが使えるいわゆる全解禁ルールだった訳ですが、
ダブルより面白そうに感じたシングルにこの2ヵ月注力しました。
今後に役立つことはほぼないですが、結果として最終2桁に残れたので記念に書き残しておこうと思います。

終結果:TNカナヲ 92位(レート1958)

※ザシアンの技はじゃれつく→最終日のみインファイトに変更も1発も打たず...

 

コンセプトは「対面に寄せた積みリレー」です。

構築経緯

まずこのバカ数値環境で行動を保証できる襷枠の選定が最も重要と感じました。
ザシアンに強気に出られることを重く見て探したところ、10%ジガルデが龍舞/蛇睨みでストッパーと展開要員の両取りができる点がとても気に入りました。
更に回していくうちに、この性質は2体目ポケモンとして最も向いていることに気が付きます。

より先発に優れたポケモンを探していたところ、電磁波瞑想カイオーガを教えてもらい大変使用感が良かったので正式採用。

先発:カイオーガ
対面有利なら瞑想で荒らす
裏の展開含め不利なら電磁波と削りを優先

中継ぎ:10%ジガルデ
削れた相手を起点に舞って突破
後続に上から蛇睨み

【?】抑え:(ダイマックス)エース
S上昇手段があるorめっちゃ速いとつよい(それはそう)
上述のどこかで相手のダイマを切らせることで、こちらのダイマを強く使える

 

非常に再現性が高く機械的に対戦を進められるため強さを確信。
常に麻痺を押し付けるため、相手との立ち回りの対話を拒否しつつ上振れが期待できます。

この2体で特に不安なムゲンダイナとゼクロム*1の対策として、
ムゲンダイナ意識のザシアン、ゼクロム意識のHBゼルネアスとアッキカバルドンを採用しました。

ラスト1枠は取り敢えずルギア意識で龍舞ゼクロムを入れていたものの、
大量の不満点が出て考え直します。
求めていた要素を洗い出すと...
ダイマを終えたディアルガに有利
・日ネク+イベルを崩せる
・ホウオウ+ナット+ザシアンor黒バドを崩せる
・ルギアを崩せなくはない
(カバを選出に入れないパターンを考えたい*2
・相手のゼルネに雰囲気強い
メタモンに強い
・当然ザシアンにダイマ中は負けない

こんな条件満たせるポケモンがいる訳が...

 

 

 

<瞑想再生で解決!

いるらしい。正気か?

 

半信半疑だったものの、過去に壁サポート+瞑想ホウオウが最終1位を獲得していたことを思い出しました。
参考:アーモンドさん「迷走ホウオウネクロ」

almond-beginer-1500-ibaru.hatenablog.com


取り敢えずやってみて弱かったら笑い話にするつもりが、なんかいっぱい勝てたので持ち物の推移はあったものの最後まで解雇せず使用しました。

 

個別解説

カイオーガ@オボンの実

実数値:207-*-127-188-161-125
努力値:H252 B132 C4 D4 S116
性 格:控えめ
 技 :熱湯/雷/瞑想/電磁波

調整意図
陽気ザシアンのワイボ93.6%耐え
自分のA191ザシアンに変身したメタモンの巨獣2耐え
黒バドのアスビの22.3%で2耐え(Hを削らない理由)
C202雷をオボン込み2耐え
C202珠雷ダイサンダー耐え(参考程度)
雷でH振りカイオーガ高乱数2発
麻痺したS+1最速イベルタル抜き

無難な初手置きポケモンです。
最初はC222珠雷ダイサンダー耐えの穏やか個体を使用していましたが、
初手控え目CS珠ディアルガカイオーガが環境からほぼ消えたので、
Cを上げてチョッキカイオーガへの確定数を改善させました。
特化ザシアンのワイボを耐えませんが、反動でジガルデの龍舞サウザンアロー圏内に入るので展開は悪くないです。

かなりSに割いているため頻発するミラー対面で機械的に技を選べます。
S負け≒スカーフなので電磁波を入れて温存策を潰してから雷2発。
S勝ち≒ラムorチョッキなので取り敢えず瞑想から入る。
相手の初手が電磁波ならほぼラムなので2瞑想雷で突破。
初手雷ならチョッキなので1瞑想雷2発で突破。
痺れ急所が絡まなければダイマしないカイオーガに負けることはほぼありません。
ダイマされても2回目のダイサンダーにジガルデ引きor強化なしなら2瞑想で枯らせるので、展開が非常に有利になります。
相手としてもオーガミラーは引き辛いため、素直に削らせてくれる人が殆どでありがたかったです。

瞑想は意外と押す場面が多く、黒バドに取り敢えず電磁波を打って光の壁を見てから瞑想で咎めたり、露骨なチョッキディアルガ引きに瞑想を合わせれば対面突破する目が生まれます。
選出率が最も高く上からの被弾が多いため下振れの要因にもなっており、急所や電磁波外しでよく悩まされました。

 

10%ジガルデ@気合の襷

実数値:132-150-91-*-105-183
努力値:H20 A236 S252
性 格:陽気
 技 :サウザンアロー/身代わり/竜の舞/蛇睨み

調整意図
身代わり2回でスワームチェンジが発動できるH4n
S+1で最速黒バド抜き
残りA

前期ちょいちょい使用者がいてやることがバレた犬。
何より「A+1サウザンアローはH振りザシアンに低乱数1発」がバレたのが向かい風。
それでも2匹目に置くことで確定数をごまかしやすく、バレたうえでやることが普通に強いので使い続けました。

確定数を改善するなら、サウザンアロー/身代わりを地震/岩雪崩に変えるのも有力です。
襷ジガルデの個性はサウザンアローではなく龍舞蛇睨みの両立にこそあり、
少なくないダイマ時に相手のザシアンの裏が浮いてないことを祈らずに済みます。
相手のダイアイスを含むダイマ枯らしにおいて優れる点を評価しサウザンアロー/身代わりを選びました。

昨今認知されつつある50%襷との違いはこのあたりでしょうか。
・初速が速く意地っぽい削れたザシアンを襷を残して処理できる
・襷発動後HPが163まで回復する
 →巨獣斬やアストラルビットを耐える
 →ダイマをより強く使える

特に2点目が重要と感じていて、龍舞した残HP163の100%ジガルデはダイマの価値が相手目線でもしっかり残っているため、相手に切らせたダイマを身代わり×2蛇睨みでいなし切って裏のホウオウに託す動きが非常に強力でした。

ザシアン+裏黒バドに対してはザシアンを龍舞ダイアースで処理しつつDを上げておく+スカーフ黒バドにダイマを強制させて上から蛇睨みを当てるタイミングを作れるのがよかったです。

 

ホウオウ@ラムの実

実数値:201-*-110-168-174-132
努力値:H156 C180 S172
性 格:控え目
 技 :大文字/エアスラ/瞑想/自己再生

調整意図
臆病アスビ2耐え
ダイバーンでH振りザシアン93.6%で1発
C+1ダイバーンでH振りカバルドン確定
瞑想ダイバーン2回でマルスケ込みH振りルギア突破
S4振りルギア+1
S+1で環境のワイボ持ちザシアンを抜けそう

問題の生物。
相手にダイマ権を使わせた後は、ホウオウやネクロ、麻痺したディアルガを起点にして裏のザシアンや黒バドごと貫けることになっています。
唯一怪しいカイオーガに対しても繰り出し際に瞑想すれば、終盤に温存されることの少ないチョッキ以外押し切れます。
遂行速度を意識した命の珠や、麻痺させたオーガを逆起点にする弱点保険を持たせたこともありましたが、ラムで落ち着きました。
ディアルガの雷を起点に瞑想したり、日ネクやルギアの電磁波での起点回避を咎めたりと安定感が出ます。
メタモンにコピられてもエアスラが確定5発と余裕で勝てます。

適当に入れて強いポケモンでは明らかにないですが、
確かに勝ちに貢献していたので頑張っていたと思います。

 

ザシアン@朽ちた剣

実数値:197-191-138-*-152-201
努力値:H236 A4 B20 D132 S116
性 格:陽気
 技 :巨獣斬/じゃれつく↔インファ/ワイボ/剣舞

調整意図
意地巨獣+石化で91%程度生存
臆病雨潮吹きを93.6%耐え
準速ザシアン(最速ムゲンダイナ)抜き
ステロ+剣舞ワイボでHBルギア確定

とても気持ち悪い配分のザシアン。
「スカーフ潮吹きでワンパンされたくないけどザシアンミラーは有利な顔をしていたい」という浅ましさが前面に出ています。
実際ある程度上のレートではみんな意地ザシアンだったので間違ってはなかったです。
技は巨獣斬、カバルドンで展開時に相手を倒しきるための剣舞、ルギアで止まらないためのワイボまで確定です。
じゃれつくは滅多に打たなかったのでホウオウナットに投げやすいかなーと最終日に適当にインファにしてみましたが、一度も打ちませんでした。
今思うと耐久が下がって困りそうなので聖なる剣が良かったです。

 

カバルドン@アッキの実

実数値:213-*-187-*-93-57
努力値:H252  B252 D4
性 格:のんき ※S個体値25
 技 :欠伸/ステロ/怠ける/吹き飛ばし

調整意図
B特化
A244巨獣斬2回をアッキ込み95%耐え
最遅ラグラージ抜かれ
(流用を借りたため、本来はラッキー抜かれが望ましい)

 

普通のカバルドン。初めてカバを使うのが全解禁環境とは思いませんでした。
ゼクロムにだいたい何をされても後投げが間に合う貴重なコマです。
爆増したルギアの崩しにも砂+ステロが有効に働きました。
後発に控えて雑にアッキを食べて展開する動きがわかりやすく強かったです。
初手ダイマ+マシャ+ザシアンのような対面選出をされている場合、前述のカイオーガダイマだけ凌いで後続をカバでハメて、ザシアンで〆る動きで勝てていました。

技は全て使ったのでノーウェポンで間違いなかったと思います。
配分もオボンをオーガに渡せたので最良の選択でした。

 

ゼルネアス@パワフルハーブ

実数値:232-*-156-151-125-119
努力値:H244 B212 D52
性 格:図太い
 技 :ムンフォ/ドレキ/ラスカノ/ジオコン

調整意図
陽気ゼクロムのA+1珠雷撃ダイサンダー93.6%耐え
臆病カイオーガの雨潮吹き75%耐え(お守り程度)

所説枠。ゼクロムにカバを使わずともダイマなしで切り返せるポケモン
性能を確保するためザシアンを返り討ちにできるHBダイスチルとしましたが、
終盤はザシアン+日ネクorホウオウorマーシャドーの同居が殆どでほぼ出せませんでした。

この枠に入れるべきだったのは珠日ネクないしはオーガに厚くなるキュレムやアタッカーパルキアだったかもしれません。

主な選出

オーガ+ジガルデ+ホウオウ
基本選出、麻痺撒いてホウオウでスイープ

オーガ+カバ+ザシアン
オーガ+ザシアンで相手のダイマを止めてカバザシ展開
相手にゼクロムやルギアがいる際も候補

オーガ+ゼルネ+ホウオウ
相手にゼクロムがいるけどあまりにもカバを出したくないとき

最後に

お気に入りの犬ジガルデと思い出作りができて楽しかったです。
人を出し抜くための着眼点が自分の良さだと思っているので、
スカーレット・ヴァイオレットでもルール問わずアンテナを張っていこうと思います。

 

お世話になった人メモ
クロスファイアオフに誘ってくれてこのルールに触れるきっかけをくれたシグマさん
瞑想電磁波オーガ、アッキカバルドンを教えてくれたレノバスさん
カバルドンを貸してくれたりん。そろそろ忘れそうなのでイベルタル返します。

*1:10%ジガルデはゼクロムに不利です。

スケイルショットや龍舞ダブルウイングで襷を貫通され、ダイジェットから入られるとS85の100%フォルムになってS90のゼクロムとのS関係が逆転します。

*2:特定のポケモンが入った構築に対して1通りしか選出できない構築は、シングルのランクマッチに向いていないという考えを持っています