【PJCS2022 34位】黒閃バドイベル
めっちゃお久しぶりです!ぎんなん(@icho_poke)です。
こんなに記事ご無沙汰してたのはブログ開設以来初めてかもしれません。
6/11~12に幕張で行われたPJCS2022で34位に入り、なんとかWCSのDay1権利を獲得できたので、構築記事に残します。
実績
4月予選 36勝7敗 27位
5月予選 27勝6敗 20位
ランクマS28(3月)31位
ランクマS29(4月)14位&55位
PJCS本戦 4勝2敗 34位/150名
実はず~~っと使ってました。
6月4日頃にはランクマの瞬間1位も取りました()
直前期は中国人ばかりだったので却って型バレの心配が少なかったです。
構築経緯
伝説枠2匹の選定
命中安定高火力範囲技を持つ黒バドに魅力を感じる一方、一般枠でしかダイマが切れなくなるザシアンを相方とすることに、強い疑問を感じました。
再検討の結果、物理珠イベルタルが相方候補に浮上。
イベルがダイマしてもしなくても相性が良いです。
①イベルダイマ時のダイアーク→アスビでのビートダウン
②黒バドの障害となるエレキ、黒バドへの不意打ちの強さ
③色味がスカーレット&バイオレット感がある
一般枠の選定
黒バド+イベルタルを主軸としたとき、交代をほぼ押さない対面的な展開が想定できます。
これに噛み合う初手性能の高い一般枠を探したところ、黒バド構築によく登場するカメックスがやはり相性良好でした。
黒バドとの相性
・ガエンに手が出る水タイプ
・巨大砲撃のスリップや手助けがアスビ圏内へ押し込む手助けになる
・裏の黒バドを見据えてダイジェットを積む動きを凍える風・ダイアタックで相殺できる
イベルタルとの相性
・イベルが苦手なザシアンの行動を猫騙しで1ターンスキップできる
・ダイジェットの打ち合いを凍える風で1歩リードできる
・天敵の襷レジエレキを巨大砲撃で貫通できる。
・天敵のダイマエレキを巨大砲撃+珠不意打ちで撃退できる
サポート役でありながら、ダイマの性質が構築全体と噛み合っている点が使用感抜群でした。
あとは後発性能の高い一般枠を添えるだけです。
いろいろな条件を欲張った結果、襷エースバーンに辿り着きました。
・黒バド同士の同速勝負に持ち込ませない
・ザシアンとのタイマンに勝てる
・ガオガエンをワンパンできる
・ポリゴン2の処理が速い
・ゴリランダー・レジエレキに隙を見せない
・ダイマ終了後のWキュレムを倒せる
技の命中にだけ目を瞑ることで全てを満たしています。
黒バドと並んだときの技範囲相性が最高に良く、イベルと並んでも不意打ちにダークオーラが乗るのでシナジー抜群です。
黒バドの身代わりを高く評価していたこともあり、すんなり襷を渡すことができました。
補完枠の選定
パーティパワーが高く多くのマッチを上述の4匹に任せることができましたが、一部の構築に非常に不利をとってしまいます。
・追い風+カイオーガ
・白バドパルキア+ポリゴン2
これらの解決のため、チョッキレジエレキと欠伸神秘ニンフィアを採用しました。
具体的な動きは後述します。
個体紹介
バドレックス(黒馬上の姿)@呪いのお札
実数値:175-81-101-217-120-222
努力値:B4 C252 S252
性 格:臆病
技構成:アストラルビット 花粉団子 身代わり 守る
調整意図
・スイーパーなのでCSぶっぱ
普通の黒バドレックスです。
襷が認知されすぎた結果発動機会が少なかったため、バレにくく常時発動してくれる呪いのお札を採用しました。
襷アスビ2耐え調整のザシアン等を綺麗に確2に押し込んでくれます。
オーガ等中速ダイマをいなす身代わり、生存のための守るは確定で、最後の枠は最低限ノーマルタイプにダメージが入る攻撃技であれば何でもいいことがわかりました。
INC予選時はギガスドガスと打ち合うダイアタック媒体のトライアタックを採用していましたが、ダイマ時に手助けダイワームでサイコシードイエッサン♀やHBブラッキーをワンパンできる花粉団子に当日の朝変更しました。
結果的にこれが世界権利に直結したので完璧な技選択でした。
イベルタル@命の珠
実数値:201-183-121-135-118-160
努力値:A252 B44 S212
性 格:陽気
技構成:不意打ち イカサマ ゴッドバード 守る
調整意図
・陽気ザシアンの巨獣斬+珠ダメを耐える
(→ダイマ時は珠ダメを2回耐える)
・追い風下s-1トルネをダイジェット1回で抜く
普通じゃない物理イベルタルです。
ゴッドバードの理由はダイジェットの威力が140となり、環境のhdベースのオーロンゲへの乱数が大きく変わるためです。
できるだけカメの猫騙しと集中することを心がけますが、それができなくとも型の誤認から光の壁を貼らせつつロンゲをワンパンし、後続にダイアークを入れることで光の壁も相殺することができます。
非ダイマ時に弱く思えるかもしれませんが、不意打ちやイカサマの火力が凄まじいため全くそんなことはありません。
不意打ちがcsカイオーガに7割程度入ったり、イカサマ+不意打ちでasザシアンが吹き飛んだりします。
特殊イベルでは(特にチョッキ)オーガザシアンに対して苦しくなるところを逆に強襲できる等、bo1において非常に有効に働きました。
カメックス@オボンの実
実数値:183-92-130-106-165-99
努力値:H228 B76 C4 D196 S4
性 格:穏やか
特 性:雨受け皿
技構成:猫騙し 潮吹き 凍える風 手助け
調整意図
・c150伝説の不一致140ダイサンダー確定耐え
・ダイマ時控えめレジエレキの珠140ダイサンダー耐え
・意地ゴリランダーのグラスラ耐え
・臆病リザードンのサンパワー140ダイジェット+意地グラードンのWダメ断崖の剣をオボン込み確定耐え
少し珍しい耐久ぶっぱカメックスです。
基本的には同時に出したイベルにダイマを切り補助に回ることが多く、c無振りでも霊ランドやレジエレキを巨大砲撃で1ターンキルできるためです。
オボン持ちでH4n+3は美しくないですが、1発耐えたい攻撃の確定数の都合で妥協しました。。。
元々はSの下降補正性格でしたが、リバティノートでS下げカメが認知されたことでSに自信のあるガエンに猫騙しを打たれるようになったので、A下降に戻しました。
猫騙しは味方イベルの苦手とするザシアンを止めることができる点で大変有用です。
余裕のある対面では、ロンゲを猫ジェット集中で倒して楽ができます。
手助けがあることで見えづらい勝ち筋を生むことができ、何度も助けられました。
凍える風も相手の想定の外に置かれがちな技で、ダイジェットポケモンと対峙した際に①手助けダイアークで無理やり倒しに行く
②ジェット凍える風でマウントを取りに行く
など柔軟な選択ができるのが好感触でした。
水技が潮吹きの理由は砲撃時の威力150と、初手投げが多いことからハイドロカノンの反動を嫌ったためです。
ダイアークに便乗したり雨にタダ乗りしたりして、なんだかんだ暇なときに範囲打点が出せるのは便利でした。
エースバーン@気合の襷
実数値:155-184-96-*-95-171
努力値:A252 B4 S252
特 性:リベロ
性 格:意地
技構成:火炎ボール 飛び膝蹴り 不意打ち 守る
調整意図
・耐久振りザシアンへの火炎ボールダメを意識したA補正
・特に削る意味もないのでSぶっぱ
命中率を犠牲に構築のあらゆる要望に応えた後発襷枠です。
イベルとのダブル不意打ちは、CSダイマレジエレキを確定で倒すほど強いです。
黒バドと並べば緊張感のおかげで、ガエンのヨプに怯えることなく飛び膝で倒せるのも素晴らしいです。
意地の火力は耐久寄りザシアンへの確定数が変わる他、HDミミッキュへの緊急巨大火球がちょうど確定になるなど恩恵が多いです。
外しが負けに直結するポケモンなので、考えられる限り最も縁起が良さそうなNNをつけようと頭を絞った結果、「フジタ」と名付けました。
PJCSでは全技当てました。すごい。
レジエレキ@突撃チョッキ
実数値:171-128-87-108-85-253
努力値:H124 A60 B132 D116 S76
性 格:陽気
技構成:ワイルドボルト 飛び跳ねる 神速 エレキネット
調整意図
・素ワイボでCSカイオーガを確定
・ダイマ時控えめカイオーガの雨下珠150ストリーム確定耐え
・S1段階上昇100族、準速レジエレキ抜き
・残りB
とても固いレジエレキです。
黒バドザシアンや追い風カイオーガ、ザシイベルに出していきます。
ダイマックス枠ではありますがSマウントを許さないことを第一と判断した場合に選出しとにかくダイアタック・ダイジェットを優先します。
Aは最低限に留めて耐久に回していますが、構築全体で先制技が豊富なため気になりませんでした。
PJCS本戦間近になって綿胞子エルフーンが増加したことで、対追い風の立ち回りがシビアになってしまいましたが、それでもパーティには欠かせない1体でした。
ニンフィア@精霊プレート
実数値:189-76-85-165-150-106
努力値:H148 C156 S204
性 格:控えめ
特 性:フェアリースキン
技構成:ハイパーボイス 欠伸 神秘の守り 守る
調整意図
・無振りイエッサン♀抜き
・D1段階下降H振りパルキアをWダメハイボで確定1発
白バドパルキアを倒すためだけのポケモン。かわいい。
イベル黒バドを見て初手白バドを投げてくる人類は存在しません。
イベル+ニンフ初手投げすることで、パルキア+この指にはダイアークハイボでイージーウィンできます。
ポリゴン2もダイアークハイボ集中で倒せるので、この指or猫騙し+ポリゴン2以外でトリルを張られることはほぼありません。
トリルを張るための圧力の弱い初手を強要できるので、こちらは神秘の守り+欠伸でバレルの胞子をケアしながら少ない被害でトリルを枯らすことができます。
イベル黒バドエスバが鬼のように白バドに強いので、ニンフィアに怪電波が入ろうが簡単にゲームを取ることができました。
今回のPJCSでは6戦中2戦白バドパルキアにマッチングし勝利できたので、間違いなく功労者の1匹です。
主な選出
,
⇒vsグラードンザシアン、オーガザシアン
加速したイベルで荒らしつつ相手のS上昇しそうな駒を優先して潰します。
,
⇒vsザシアン黒バド、追い風系統
,
⇒vsイベルザシアン
襷エレキを最優先で倒します。
ダイマ中のイベルを倒すのは不可能なので、相手より先に隣を倒し切ります。
,
⇒vsパルキア白バド
出し勝ったらダイアークビート、出し負けたらニンフィアの欠伸でお茶を濁します。
対戦ログ
〇1戦目:健人選手
,vs,
白バドパルキア(ポリ2なし)は有利構築です。
ダイアーク+ハイボでバレルパルキア両縛りなので迷わず押すと、
パルキア→ガエンバックの威嚇が物理イベルに刺さり冷や汗が吹き出ます。
しかしイベルのダイアークはバレルの急所に当たってワンパンしてしまいました。
後から計算したところ威嚇込みダイアーク+ハイボはよくいるバレルには中~高乱数のようでしたが、
オボン等持たれていた場合は胞子が通りほぼ即負けとなっていました。
×2戦目:がをた選手
,vs,
ミラーに厚くしているので本来有利なマッチング。
初手猫トリルまで見えたので迷わずエレキダイマ...までは完璧だったのですが、
ダイジェットを押さなければならないのにダイサンダーを打ってしまいます。
このロスで相手黒バドに光の壁を張られてしまい、
ダイマランドを止められなくなり負け。
ダイマランドはイベルのイカサマや黒バドのアスビで削り切れるため、
想定内の展開になるはずが本当にみっともない試合を見せてしまいました。
〇3戦目:キムラ アキラ選手
,vs,
またしても白バドパルキア(ポリ2不在)。ラッキー。
パルキア方向ダイアークハイボでいいはずなのに、イエッサン方向にダイアークを押してしまいます。
襷で耐えられてマジフレをニンフィアが受けてしまいトリルを張られます。
それでもダイマイベルを白バドに倒させる代わりに白バドに欠伸を通して、
トリルが枯れた相手に黒バド+エスバのビートダウンで勝利。
×4戦目:ニシ コウキ選手
,vs,
露骨なチョッキイベル。無理マッチです、絶望。
どう頑張っても腐る黒バドは置いて、ニンフィアを選出します。
ダイマを渋る相手のイベルを削る一方、HDカメが相手のデスウィングでの回復を許しません。
威嚇をカメの手助けで相殺したダイアークでトドンの突破に成功します。
ダイマ後の珠イカサマをグラに当てて勝勢に見えましたが、
相手のガエンダイマのタイミングを読めずニンフィアを失ってしまいました。
これが響きダイマ最終ターンの黄色ゲージガエンvsHP1のエスバ+黄色ゲージイベルまで追い込んだものの、
ここでダイウォールを警戒して飛び膝を打てずに負け。
展開は完全に取れていただけに、本当に心に来ました。
しかもこれで2勝2敗。世界権利にはもう1つも負けられません。
その後スボミーさんと話す中で気持ちの整理がついてきて、
「これだけ前のめりな構築を組んでおいて、今更日和った行動で勝てる訳がない」と思い直しました。
これが1つの転換点だったと思います。
〇5戦目:キヌガワ選手
,vs,
後のない崖っぷちで対戦相手にキヌガワ選手の名前があった僕の気持ちを察してほしいです。
救いは「キヌガワ選手も今日勝てていない」という事実。
そして2枚不意打ちに巨大砲撃で異常に黒バドに強くした並びのため、
ルナアーラにやたらと打点が多かったことです。
初手エレキ投げでイベルを睨まれカメダイマを考えます。
相手の構築にはトリトドンがいましたが、裏の片方はどう考えてもザシアン。
このエレキは襷という確信があり、また彼ほど有名なプレイヤーが、
イベル黒バドを前にルナアーラをダイマさせるために選出することはないでしょう。
つまり絶対に裏はダイマ適正のあるランドと決め打ちました。
4戦目後に自分に言い聞かせた「日和った行動をしない」を通し、
無事エレキの襷を巨大砲撃で貫通、ルナのファントムガードも剝がします。
相手のルナは最速催眠術でしたが、1回目をイベルが守り、2回目をカメが躱して勝負あり。
なんとか死地から戻り最終戦に望みを繋げました。
〇6戦目:ぷらずま選手
,vs,
ポリ2入りオーガザシアン。微妙な相性です。
猫+ダイマイベルでポリ2のトリルを止めるため選出しましたが、
初手ザシアンポリ2の投げ方に強い違和感を覚えます。
選択時間終了5秒前に猫騙しの方向をポリ2からザシアンに切り替え、
イカサマでザシアンを削りに行きます。
相手は初手ポリ2ダイマックスでした。ダイアタック+珠ダメ自傷を辛うじてイベルタルが耐えてくれたため、ギリギリで勝負が繋がります。
HP4割のザシアンへ、魂の手助け不意打ちを通して、イベルと1:1交換。
その後ダイマを枯らしたポリ2を手助け膝で処理して、
こちらだけダイマを残した状態で下記対面に漕ぎつけます。
vs
ここで当日朝にトラアタから変更した花粉団子が突如輝きました。
ダイワームでゴリランダーの処理+黒の嘶きを発動しつつ、
カイオーガの瞑想CD上昇を実質相殺しなんとか押し切ることができました。
これで4勝2敗、オポネント次第とはいえほぼ世界権利が確定します。
5年越しの世界権利獲得に思わずガッツポーズ...が勢い余り、
机を叩いてしまいぷらずまさんと隣の卓の方には大変申し訳なかったです。
穏やかな笑顔で感想戦に応じていただき、お祝いの言葉をかけてくださったぷらずまさん、本当にありがとうございました。
おまけ
(ここから構築一切関係ありません)
USM全国ダブル、USMGSダブル以来3回目の会場での本戦参加でしたが、
やっとWCS出場権を獲得することができて感無量でした。
最終戦勝利の瞬間は興奮以外何も感情が湧いて来ませんでしたが、
付き合いが長く上記を知る友人たちに声をかけてもらって思わず泣きそうになってしまいました。
今までの2回との違いは、緊張の度合いだと思います。
直前のてるチャレオフで2回ともTOP16を達成できており、
「PJCSと参加者上位層のレベルが変わらないてるチャレで勝てるなら、今回も勝てるだろう」という成功体験からの自信を心の奥底に持てたことが大きかったように思います。
その自信があったからこそ、4試合目以降の「日和らなければ勝てる」というメンタルに持って行けたと思います。
僕にとっての長年の目標がWCS出場だったため、正直もう何も背負うものがないボーナスステージのような心持ちですが、
せっかく出るからにはDay2出場を目標にまた頑張っていければと思います。
特に感謝したい人たち
・構築を組む際要素をパクったやなぎさん、四畳半さん
・ゴッドバードイベルを2ヵ月貸りっぱなしのりん
・自分は出場権が取れなかったのにPJCS本戦でめっちゃ応援してくれていたららら、カンザキ
・ラウンド間にメンタルよわよわな僕の話を無限に聞いてくれて、世界権利を自分のことのように喜んでくれたリンヤさん
・僕の背中に優しい暗黒強打で喝を入れてくれたスボミーさん
・3勝2敗まで持ち直したときにめっちゃ励ましてくれたこな様とゆりちゃん親子
・宿一緒に泊まってお昼にパン買ってきてくれた一級介護士のはりゃんさん
(ポケモンGO部門4位本当に凄い、おめでとうございます)