ぎんなん難儀

ぎんなん(@icho_poke)さんがいろんなルールで頭を絞るブログ

【シングルS2.最高6位】天相従臨積みリレー

ぎんなんです。今シーズンはシングルの気分。

浅ましく最高6位って書いたので見に来てくれた人ごめんなさい。

最終700位です。許して。

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1/23時点での6位なので一応序盤元気ではない...はず。

 

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カビゴンを終盤にキュウコンへ変更。

どっちもピンポイント採用のためそれほど影響なし。

 

 

 

構築経緯

 

老人なのでパルシェン+ウルガモスの並びが忘れられませんでした。

ウルガモスくん早く帰ってきて。

パルシェンはドロポン+マッドショットの特殊型に高いイージーウィン性能を感じたので採用しました。

相方はモスノウに期待したのですが、あまりにも活躍のビジョンが見えなかったので、カビゴンウルガモスを疑似的に再現できるのでは・・・?と採用。

パルシェンではできない受け軸のポケモンを簡単に破壊できる陽気腹太鼓を評価しました。

ステロ役で1枠割くのはダイマックスの仕様上2vs3を作り、今作では弱いなとすぐに気づきました。

逆に壁役は仮に倒されても残り2匹が耐久2倍計算で2×2vs3となり、不利をとっていません。

ダイマを1匹分で数えても(2+1)×2vs3+1でまだ有利をとっています。

ここは素直に悪戯心で壁を貼れるオーロンゲを採用しました。

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ラキバンギムドーの並びが疑似的に再現できてなんか綺麗な気がしたのでバンギ+アーマーガアを採用。

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バンギラスの活躍は申し分のないものでしたが、アーマーガアは今一つでした。

使用して気付いたのはアタッカーアーマーガアはステロで確定数をずらしてこそ輝くポケモンで、壁下では結局火力が足りずヒートム等を押しきれないということでした。

ここで一旦アーマーガアを解雇します。

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残り2匹で求めている要素はなんだろうと書き出したところ、

・バンドリに楽ができる

ニンフィアに対して積めそう

ローブシンに強そう

・パッチラゴンがあまりにも無理なんですけどアレは何

このあたり。

 

まずアーマーガアの飛行に引っ張られて途中ルチャブルを経由しました。

格闘+電気(+飛行)の技範囲は強かったのですが、S上昇にダイマックスを強要される点、数値が低い点が気になりました。

そこで格闘+電気の技範囲を引き継ぎつつ上記を満たせるジャラランガを採用しました。

何故か防音+身代わりで欠伸ニンフィアに強そうな顔をしています、凄い。

 

2匹目はさすがにパッチラゴンとローブシンを意識したいです。

特に前者は火力が無茶苦茶なため、防御を上げる積み技が欲しかったです。

頑張って探した結果、コットンガードペロリームという怪しさ満点ポケモンが入って来ました。

最初は半信半疑だったのですが思ったよりも広く出せることがわかったので本採用としました。

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これで回していい感じではあったのですが、カビゴンミミッキュ剣舞されつつ倒されるのが気になりました。

物理をパルシェン、特殊をバンギ(僕の中ではウルガモス)で起点にするという構想自体は残せていると感じたので、思い切ってカビゴンを解雇しました。

受け軸を見る役割とミミッキュより早いを満たせるポケモンを探したところ、キュウコンしか見つからなかったので渋々採用しました。

数値が低いのが気になりますが、ピンポイント気味の採用なので妥協しました。

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 これで6匹完成しました。

 

個別解説

f:id:ginnnanpoke:20191205125354g:plainオーロンゲ@脱出ボタン/悪戯心/慎重

201(244)-140-111(204)-*-113(60↑)-80

不意打ち 挑発 リフレク 光の壁

 

調整意図

・意地ドリュウズのアイヘ耐え

・控え目ガルドのラスカノ耐え

 

詳細はここに書いたので割愛します。

全技満遍なく使ったのでこれ以上の構成もないと思います。

【シングル雑記】脱出ボタン両壁オーロンゲ - 穏やかDぶっぱ 

 

f:id:ginnnanpoke:20200203111436p:plainパルシェン@命の珠/スキルリンク/うっかりや

126(4)-115-200-150(252↑)-58-122(252)

氷柱針 ドロポン マッドショット 殻を破る

 

調整意図
・呼ぶポケモンへのダイストリームのダメージからC振り切り
・最速スカーフダルマを抜きたいので準速

 

積める前提であれば環境への刺さりが最もいい型のパルシェンはこれです。
氷柱針/ロクブラ/礫/殻を破る@襷、基本的にめっちゃ弱いので使い損です。
僕は変なポケモン自体は結構好きなので、視野を広げるためにレンタルパーティを募って遊ぶcasをシーズン序盤によくやっています。
その中でフォロワーさんに教えて貰ったマッドショットパルシェンが明らかに群を抜いて強かったので採用しました。
殻を破った特殊パルシェンが倒せるようになる範囲を下記に羅列します。

ダイストリーム
・慎重HDアーマーガア
・H振り輝石サニーゴ
・H振りブラッキー
・H振りギルガルド

雨ダイストリーム
・ABチョッキカビゴン
・H振り水ロトム

ダイアース(威力110)
・H振りドヒドイデ
・H振りダイマジュラルドン

どれも「パルシェンを見たら投げよう」と選出されるポケモンばかりです。
これらを返り討ちにすることでイージーウィンが量産されました。
逆にこれらが来ていない限りはダイマを切る必要がありません。
特にダイジェットで顕著ですが、「ダイマを切る前提の枠」は6~7世代のメガシンカ枠に相当します。

これがptに3匹以上いると選出が窮屈になるのですが、パルシェンは展開に合わせて融通が利く点でも優秀だと感じました。

 

f:id:ginnnanpoke:20200203111805p:plainバンギラス@弱点保険/砂起こし/陽気

175-186(252)-130-*-121(4)-124(252↑)

ロックブラスト 炎のパンチ アイアンヘッド 龍舞


調整意図
・意地エースバーンや最速アイアントを抜かしたかったので最速
・火力が不安なのでA振り切り

 

明らかにガラル地方で1番数値が高かったので採用。
パルシェンが物理方面に展開してくれるので、特殊方面で展開してくれる駒を確保したかったという事情もあります。
このポケモンは認知度が高いので今更多くは語りませんが、壁込みで保険料を取り立てる姿は使ってる側からしてもインチキだと思いました。
記事を読み込んだところ意地エースバーンが多いと知ったのでワンチャン取れる最速で採用しました。
有象無象を相手取るポケモンなので細かな調整は控え素直にASとしました。

 

噛み砕く不採用について補足します。
現環境に限らず、岩技の通りは強烈です。
これを半減できるのは鋼、地面、格闘のみです。
ただガラル環境の鋼≒ナットドリガア、地面≒カバドリ、格闘はほぼ不在です。
カバはどうせ噛み砕くでも突破できず、他は炎のパンチの方が通ります。
このため竜舞/岩技/炎Pで技構成としては完結していると結論付けました。
岩技はエッジ、雪崩、ロクブラが全て威力130のダイロックに変化するので選択です。
一応バタフリーに打てそうなのでロクブラにしましたが、趣味の範囲内だと思います。
@1枠はコロコロ変えましたが、対スタンとの殴り合いに寄せるならアイヘ、対受け軸への妨害に寄せるなら挑発だと思います。

トリトドンとかにどうしても触りたいなら噛み砕くですかね。

 

f:id:ginnnanpoke:20200203114138p:plain ペロリーム@オボンのみ/軽業/控え目

188(244)-*-115(68)-122(44↑)-96(4)-111(148)
ドレインキッス 放射 瞑想 コットンガード

 

調整意図
・軽業発動時意地スカーフダルマ抜き
・C+1放射でH振りナットレイ確定

 

一生選出画面で「何これ」って言われるポケモン①。
ローブシン、パッチラゴンに壁込みで強めという上記の条件に加えて、更に一定の汎用性を維持するために下記の追加条件を求めました。
ミミッキュの起点になりづらい
・アーマーガアに隙を見せない
これらの無茶苦茶な要求を全て叶えていたため半信半疑ながら採用しました。
上位帯で何ならバンギより頻繁に選出して相当数の勝ちを稼いだので、たぶん強いです。

技構成はもともとは自分だけで考えたものではありません。
ORAS時代に「リトルマッチ」という進化前レベル5限定シングルというインターネット大会があり、
そこで考察窓の人たちと考えたコットン瞑想キッス自由枠@木の実ジュースの型を元にしています。
当時のトップメタ要塞ポケモンで、公式映像にもその姿とガンメタが残っています。

www.youtube.com

ガラルシングルは比較的低数値のポケモンたちで構成されたゲームであり、毒々の技マシンが廃止された今なら、この型でも戦えると思いました。
実はドレインキッスの威力は50しかないため、ダメージだけなら放射の方が入ります。

壁で補佐しつつ1瞑想1コットン軽業発動を目標にしていて、全て達成すると下記の実数値になります。
188-*-287-183-144-222
なんだこのバケモン。
最初はHBベースで耐久は十分だったのですが、積んでもパワーが低すぎて被弾数が増えたのでC寄せしました。
耐久型の宿命と言われる急所被弾ですが、想定よりは少なかった印象です。
積んでいる間に、こちら目線では楽に処理できるナットレイやアーマーガアがポンポン飛んできて、実質の被弾数が減ったのが大きいと思います。
余談ですが今作のペロリームは腹太鼓を覚えないため物理型はいません。
いや、まずペロリームがいないんですけど。

 

耐久積みなのでTOD案件がたまに起きます。
脱出ボタンのおかげでオーロンゲが生存し残数不利を取る場面が少なかったので、そういう意味でも構築に噛み合っていました。
余談ですがTOD仕掛けて来た相手に残り2分で有利取って、逆に放置仕返すのめちゃめちゃ気持ちいいですよね。
ちゃんと時計準備して計算してるならわかるしその場合はこちらが悪いんですけど、不確定で仕掛けてくる人たちただの不快な時間泥棒なので順位2万くらい落ちて欲しい。

 

f:id:ginnnanpoke:20200203114150p:plainジャラランガ@バンジのみ/防音/陽気

161(84)-150(156)-146(4)-*-129(28)-148(236)
ドレインパンチ 雷パンチ 身代わり ソウルビート

 

調整意図
・もともと残飯を持たせていたため回復効率重視のH16n+1
・準速ダルマ抜き
・リフ込み=ソウルビート2回で無振りナットのジャイロを身代わりが93.6%耐える
・身代わりが控え目FCロトムの10万を93.6%で耐える
・Aが貧弱なので可能な限り回す

当初はルチャブルがこの枠にいたのですが、期待していた対砂ドリ・耐久水への性能に不安がありました。
またpt単位でニンフィアが重かったため同時に解決できるポケモンを探したところ、
S1の「みたのたみ」さんの記事に辿り着きました。

【S1最終58位&60位】ジャラランガ入り積みリレー | かわらずの意思

引用の許可いただけました、ありがとうございます。


当初ジャラランガはソウルビートの耐久上昇とHP減少のみに目を向けて候補外にしていました。
この記事を読んで「身代わりの耐久値を底上げする」という発想に強く感銘を受けて採用しました。
攻撃技としての格闘は強力ですが、耐性としての格闘は邪魔、というのが6世代以降のポケモンです。
その証拠に一定以上使用された格闘タイプはバシャーモルカリオ、やや落ちてフェローチェジャラランガと、被弾しないことが前提で評価されているポケモンばかりです。
当時のジャラランガも格闘というよりはぶっ壊れ性能だった専用Zを評価されていました。
身代わりはこうした「被弾しない格闘タイプ」という強い条件を擬似的に再現できると思いました。
技構成は非常に納得していたため記事通りに採用し、配分は気になった点を微調整しました。
また持ち物は1戦だけ記事通り残飯で使用しましたが、序盤に自ら体力を大量に削るため瞬間的に回復してくれた方がありがたいと感じたためバンジのみに変更しました。
フィラでないのは攻撃技を見せずに消費したときに物理1本だとバラさないためです。

実際に使ってみると、思った以上の使用感に驚きました。
身代わりが残る残る、ステータス上昇分で打ち合いにも強い。
イメージとしてはマッパがない分加速するビルドレローブシンが近いと思います。
ダイジェット(特にギャラドス)の上からダイサンダーを打ち込めるのは、ブシンにない強みです。
ダイマックス必須ではなくptへの負担を減らしてくれる点も込みで使用感抜群でした。
今後もっともっと数が増えていいポケモンだと思います。

 

f:id:ginnnanpoke:20200203111453p:plainカビゴン@フィラのみ/食いしん坊/陽気

236(4)-162(252)-85-*-130-90(252↑)

空元気 種爆弾 DDラリアット 腹太鼓

 

 

調整意図
・無振りアーマーガアが87でここまで抜くならもう最速でいいと思った。
・腹太鼓後のDDラリアットでHB輝石サニーゴを93.6%の1発(ぶっぱ)

 

受けを破壊する最速腹太鼓カビゴン。巷で話題になっていたらしい。
僕の知る限りだとVGC2018あたりで登場していたのが最初で、60族付近(当時はガオガエン)を上から破壊できるポケモンです。
今作もアーマーガアがいて重要なSラインだと思います。
サニーゴ、ヌオー、ドヒドイデ、アーマーガア、ブラッキーカバルドンバンギラスナットレイまで全部破壊します。
何なら後出しミミッキュダイマ込みで勝っちゃったりするのでやばい。

技構成はサニーゴに黒い霧を打たせないためにワンパンできるDDラリアット
天然ヌオーに邪魔されないように種爆弾。
ドヒドイデのお願い熱湯やトーチカじゃんけんを拒否できる空元気で完結です。
DDラリアットはアーマーガアの鉄壁を無視する効果が地味に偉いです。

カビゴンより早い枠が特殊偏重な場合も選出し、数々のローブシンギルガルドニンフィアを上から破壊しました。
選出率は決して高くはありませんが、相手が勝手にトリルを躊躇ってくれて勝ったこともあったのでお守り枠としては十分と感じました。

ただ、やっぱりミミッキュ剣舞されて突破されると負け確定のため出せない、というのが気になったので、後述のキュウコンに変更しました。 

 

f:id:ginnnanpoke:20200203120143p:plainキュウコン@ラムの実/日照り/臆病

154(44)-*-97(12)-129(220)-121(4)-163(228↑)

大文字 ソラビ 神通力 悪巧み

 

調整意図

・最速ミミッキュ抜き

・陽気ミミッキュの珠ダイマシャドクロ耐え

・C+2ダイサイコでH振りドヒドイデ確定

・C+2晴れダイバーンでH振りサニーゴ確定

 

カビゴンの代わりです。

サニーゴドヒドイデ、アーマーガア、ヌオーを1匹で破壊できる可能性があって、ミミッキュより早いポケモンはこいつしか存在しませんでした。

実際はドヒドイデにダイストリームとか言われるとめっちゃ困るので気付かないでください。

 

単純にSが早いだけで一定の行動が保証される環境なので思ったよりは活躍しました。

ラムの実は毒々等を打たせながら悠々と悪巧みを積むための採用です。

ただ上位のドヒドイデはHDベースに移っていたので帯等の強化アイテムが必要だと感じました。

 

おまけ

「天相従臨」は漫画Bleachの登場人物、日番谷冬獅郎の天候を支配する能力から来ています。

ダイマックスすると雨霰(パルシェン)砂(バンギ)晴(バンギキュウコン)とすべての天候が見られるところから付けました。

シングル飽きたのでダブルやります。

 

 

Special Thanks

ペロリームを譲ってくれためいろさん

色夢キュウコンを譲ってくれた四畳半さん

ジャラランガの記事を書いてくれたみたのたみさん